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ファンサイトとは社長対談 第1回・SOPH.代表取締役 清永 浩文氏

SOPH.代表取締役 清永 浩文氏 × ファンサイト(有) 代表取締役 川村 隆一
テーマ:【SOPH.ファッションを越えて】

この対談は、2005年11月11日に行われたものを再編集したものです。

いま、おしゃれな若者とサッカー選手の間で絶大な人気を獲得し、快進撃を続けるファッションメーカー"SOPH."。ファッションに止まらず音楽、建築、サッカー、ナイキとのジョイント等、様々なムーブメントを繰り広げています。
そんな、SOPH.代表取締役の清永浩文氏と川村は、じつは旧知の間柄でした。ひとつのファッションブランドの成り立ち、会社の代表としての悩み、ファンに対する誠実な姿勢など、清永氏の飾らない率直な言葉が聞かれました。それでは対談をお楽しみください。


社長対談 第1回・SOPH.代表取締役 清永 浩文氏

川村:

じつは清永くんとは15年前くらいに、あるきっかけから1週間くらい行動を共にしたことがあるんです。

清永:

僕が21くらいのときですね。

川村:

その頃はもっときちんと背広を着ててね(笑)最初に大分で会ったときはファッションとは全然違う業界にいたわけじゃない。それがどういうきっかけでファッション業界に入ったの?

清永:

うちはおふくろが洋裁をやっていたので、子供の頃は親のオートクチュールを着せられていたんです。川村さんに出会ったのは21くらいのころでした。あのころはヤングエグゼクティブブームで、いちど違う方面の会社に就職しないといけないと思っていた時期でした。でもその会社が上手くいかなくて、なんの当てもなかったのですが東京に来たんです。

川村:

そうなんだ。

清永:

当時は、バブルがはじけたころだったので就職難でした。たまたまファッションの求人広告を見てたら募集が出てて。それがA.P.C.だったんです。けっこう競争率は高かったんですけど運良く入れたのがファッション業界でのスタートでした。

川村:

A.P.C.に入って最初はどんなことをやってたの?

清永:

最初はパシリですよ。フランスのブランドなんで、デザイナーは海外にいるわけなので、物づくりというかクリエイティブの部分に入る余地はありませんでした。販売員も3年やって実績をつくって、その後、ブランドイメージのコントロールをやらせてもらい29までの約6年間働いてました。

川村:

A.P.C.を退職したのは、自分のブランドを立ち上げるつもりだったから?それとも他の理由がいろいろあったの?

清永:

正直に言うと、給料が安かったので生活がせっぱ詰まって辞めたのが事実です。当時は年間150%くらいで売上が伸びていたんですけど、なかなか生活がついてこなかったんですよ。僕の仕事はブランドイメージの担当だったので、夜のお付き合いもあったんです。もちろん遊びの部分もあったんですけど自分に投資して「授業料」を払っていました。そういう人付き合いでものが売れたりブランドが良くなったりするんですけど、だんだん支出が割りに合わなくなって来たんです。もっと暗い話をすると破産宣告寸前までいってしまって(笑)。

川村:

なるほど(笑)。

清永:

そこで、博打じゃないですけど一か八かやってみようと。20代の感受性がいちばん強い時期をファッション中心に生きてきたので、自分の生きた証を残すことにトライしてみようと思ったんです。

川村:

それでSOPH.というブランドを立ち上げたということだよね。ブランド名である「SOPH.」のネーミングはかなり独特だと思うけどどういうことでできあがったのかな?

清永:

A.P.C.で洋服を作ったことはないですし、アパレルの専門学校に行ったわけでもないので最初は洋服なんてできない。見よう見まねやいろいろな人に聞いたりしてたら、ものができあがって。つくったものにブランド名をつけるとき、海外だと自分の名前を付けたりするんですけど、僕は日本のことを考えたんです。日本人のファッションセンスって昔から「粋(いき)」だと思ったんです。奇をてらわずに、着物の裏地に凝るとか、素材に凝るとか。本来は意味が違うのかもしれないですけど、その「粋」を英語で表現したくて調べてみたら、"sophisticated"が自分のなかでは同じ感覚だったんです。他にも"soph"で始まる言葉に共感できるものがいっぱいあったんで、ピリオドを打って「SOPH.」にしたんです。

社長対談 第1回・SOPH.代表取締役 清永 浩文氏

川村:

デザイナーとしてSOPH.を立ち上げてもう8年目だよね。春夏秋冬というシーズンのなかでどうやって戦っているの?

清永:

いまの自分をギリギリのタイミングで出すということですね。「いまの自分はこんな感じです、見てください」という。いまはこれが流行っているから、これが売れているからということではつくってないですね。

川村:

毎年、すてきなカタログも送ってくれるんですよね、どうもありがとう。ギリギリというのは、ファッションに疎い僕でもわかる。ここで使ってる写真は自分で撮ってくるの?

清永:

そのシーズンで好きなカメラマンと組んで撮影してきます。

川村:

こういう部分を大事にすることが、いまとても必要なんじゃないかと思うよね。

清永:

win-winじゃないですけど、「買ってくれてありがとう」という感謝の気持ちをちゃんと伝えられるようなことを、やること無いないくらいにやってあげたい。"LOVE"を送りたいというのはありますね。

川村:

SOPH.には"FC REAL BRISTOL"という架空のサッカーチームがあるわけじゃない。これはすごくConceptualだし、マーケティング的だし、おもしろいと思うんだ。この発想はどこから出て来たわけ?

清永:

ブランドを始めたのが98年で、6月に初めての展示会をやったんです。それが終わったらすぐにワールドカップのフランス大会に行って1ヶ月くらい滞在しました。02年には日本で次のワールドカップが予定されてました。フランスでは街中のみんながサッカーウェアを着てて、4年後の日本はこうなるかな?とすごく疑問だったんです。日本ってファッションと若者がすごくリンクしてる国じゃないですか。だから、ファッションの世界からもサッカーを盛り上げたいな、とすごく真面目に考えたんです。日本では、まだまだチームのユニホームを着て歩くのが恥ずかしい時代だったので。

川村:

確かにそうですね。

清永:

それなら架空のサッカーチームをつくり、それをイメージ的に盛り上げて、なんか格好いいウェアがつくれないかなと思ったのがスタートなんです。考えるのはタダだし、誰にもプレゼンしなくていいんで(笑)。誰にでもあると思うんですけど、こういうのがあったらいいなって思うことがあるじゃないですか。僕はサッカー大好きだったんで、「じゃあ作っちゃえ」というのがきっかけですね。

川村:

サッカーだけじゃないだろうけど、なにごとに置いても起点をどうやってつくるかが勝負だろうからね。
僕から見ると清永くんはゆっくり成長してガーンと大きくならない。でも逆に言うと、自分の成長とビジネスが螺旋階段を登るように上昇しているようには見えるんですけど、それはなんか意識的にやっているの?僕は弟が脳腫瘍で死んだことをきっかけに自分の会社をつくろうと思ったからさ。人は「死」というものに向き合ったときに変わるのかもしれないよね。

清永:

そうかもしれないですね。02年のワールドカップが終わって03年の元旦にオヤジが死んだんです。02年に日韓ワールドカップが終わって、「次どうしよう?」というときにパタッと死んだんですね。それで「ヤバイ。がんばっていかないと」と思うきっかけになりましたね。そういうのは単純に受け止めるほうなんです。

川村:

わりかしロジックじゃなくって感性で受け止めて、それを形にしていくということを繰り返しているわけだね。これから先、プランニングとして、どんな方向を目指していく? もうひとつブランドを立ち上げるのか、それとも若手を育成しようとしているのかな?
僕のファンサイトはいままでは川村商店で良かったんだけど、4年目に組織というものを考えてガッとシフトを変えたのね。後継者というかどういう人たちと一緒の集団にしていくのかをチラホラ考えるんだけど、そこらへんはどう思う?

清永:

まさにマンパワーで来た会社なんで、その辺はよく考えることなんですけど、僕の考えとスタッフとの間では、まだ調和が取れていませんね。

川村:

それは端的に言うと、清永カリスマが強すぎるから?

清永:

それもあるかもしれないですね。自分のスタッフに対して「一生、オレについて来い!」と言って良いのかまだわからないです。スタッフは、家来だとは思ってないし、一緒にあがっていければ良いなと思ってるんで。僕もサラリーマンやっていたからわかるんですけど、やっぱ給料は上げていきたいんですよ。「稼いだ分はあげるよ」とは言うんだけど、時代とか諸々の事情であげられない分は「僕の仕事を取ってくれ」「僕を利用してくれ」とスタッフに言うんですけど。

川村:

それが言えたらカッコイイと思うよ。「自分を利用してくれ」というのは強さがないと絶対に言えないし、自分のやってきたことに対して自信があるから言えるんだと思う。これからも清永くんの活動に注目しています。また、こんな機会がもてたら嬉しいですね。今日は長時間お付き合いいただき、ありがとうございました。

社長対談 第1回・SOPH.代表取締役 清永 浩文氏

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