第1060号『スタイルを変える』

今朝、目のさめるような朝焼けだった。窓を開け、ベランダに出てみた。9月までのじっとりとした肌にまとわりつくような湿気のある暑さとは違い、冷たさと乾いた張りのある空気。空を見上げて深呼吸をしてみた。すると、身体のすみずみまでエネルギーがチャージされるような心地よさを感じた。なんだか、むくむくと身体を動かしたくなった。

9月に開催された「横浜八景島トライアスロンフィステバル」では、運良く年代別2位に入賞した。この副賞として、来年5月に開催される『ワールドトライアスロン横浜大会』への(3位以内に与えれる)優先出場権も手にすることができた。先週、そのエントリーも終えた。次の目標は設定したものの、レースが終わってからここ2週間ほど、一切のトレーニングをせずダラダラしていた。そんな状態だから、今朝は、なんだか身体を動かしたくなった。

70歳を超えてから、これまで以上に心がけていることがある。それは、バランスをとること。何事にも陰陽がある。だから身体を目一杯動かした後は、静かに休む。

休息の間、考えていたことがある。それは、来年のレースで実現したいことをあれこれと組み立ててみることだ。そして、その計画を秋、冬、春、とトレーニングで実行してみる。例えば、昨年のプランで実現できたものとして、バイクのペダルを”力ずくで漕ぐのではなく、効率よく回転させる”という意識と動作に変えた。この意識の変化でタイムも縮まり、疲労度も確実に軽減することができた。一方でスイムが今ひとつ上手くいかない。たしかにタイムはわずかに縮まったが、なんだか伸び悩んでいる。そうしたこともあって、このオフシーズンで新たな取り組みをしてみたいと考えている。

それは、左右交互に息継ぎをして泳ぐこと。これまで、左呼吸のみで泳いでいたが、このスタイルを完全に変えることにした。長年続けてきた習いを変えることは難しい。まして、息継ぎというほぼ生理的な動作の変更となるとさらに困難であろう。そして、海で泳ぐことを想像すると恐ろしくもある。しかし、何かを大きく変えるためには小手先の変化ではなく、仕組み自体を変えなければ変わらない。上手くいけば左右のバランスが良くなり、タイムも縮まると期待している。もちろん、まったく効果がでないということもある。ともあれ、挑戦してみることにした。果たして、結果はどうなるか。来年5月のレースに向け、考えながらコツコツとトレーニングをしていきたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です