就職や転職の季節である。ふと、ある男のことを思い出した。悪い男ではなかったが、ほめられない癖(へき)があった。それは「仕事を抱え込んでしまうこと」だった。
40歳を目前に転職したばかりで、少し焦っていたこともあったのかもしれない。その職場で、彼は自分の能力以上の仕事を「認められたい」「失望されたくない」という理由で引き受けてしまい、結局、後で問題が発覚するというミスをおかした。 そんな彼に、業を煮やした上司が一喝した。「安易に仕事を引き受けるのはやめろ。できないときはできないと言え。」「実力に見合わないことをしても、認められるどころか信頼を失うだけだ。」そして、「お前が、できる人間と思われたい気持ちは理解できる。だが冷静に自分を振り返って見てみろ。焦って自分の身の丈以上に大きく見せようとするな。」と。
この男とは、僕自身のことだ。専任教師として15年勤めた専門学校を辞め、中堅の制作会社に転職したころの話しである。 上司である社長に怒られ我にかえった。この時、お前は実力不足だとはっきり言われたことで、スッキリし仕事に集中できるようになった。平たく言えば、”いいかっこし”をすることを止めた。そして、一つ一つの仕事に向き合い、しっかりと丁寧にやることを心掛けた。
恥をかき時間も掛かったが、分かったことがある。他人の評価にとらわれず、一所懸命そして戦略的に(=死ぬほど考えて目一杯行動する)ことだ。俯瞰してみれば、認められたい人ほど認められず、評価を気にしない人ほど認められる結果となることが多い。
実力がつけば、認めてくれる人は自然に増える。人からうらやましがられたり、ほめられたりすることに拘泥しないことが、結果として人の評価を受けるのだ。
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【ファンサイト有限会社取締役就任のお知らせ】
企業を支えるファンの醸成およびD2Cサービスを展開するファンサイト有限会社(代表取締役:川村隆一)は以下の通り役員就任を行いますので、お知らせします。
役員の就任
取締役 川村勇気 2025年3月3日付
【取締役就任のご挨拶】
3月より「ファンサイト有限会社」の取締役に就任することになりました。 まだmixiすらなかった23年前に、「企業を支えるユーザーのコミュニティをオンラインで形成する」というD2Cサービスを現代表が立ち上げてから、これまでにいくつもの企業のLTV改革に貢献してきました。しかしそのプロダクトも20余年を経て、アップデートが必要なタイミングを迎えています。私自身、これまでファンサイト有限会社の業務にスポット的に参加してきました。しかし、価値や構造の大きな転換変期にある今、より一層D2Cサービスの向上が急務となっており、ここに大きなチャンスと魅力を感じ、今回、就任を判断しました。 今後、社内外メンバーと一丸となり、第二創業としての「ファンサイト2.0」を目指していきます。 まずは4月9日の24周年に向け、ここからアップデートしながら、いくつかのリリースを予定しています。あらためてご報告差し上げますのでよろしくお願いします。 川村勇気
【経歴】
・1981年4月7日生まれ
・2006年3月 法政大学人間環境学部卒
・2006年4月 日本放送協会(NHK)入局
・2017年4月㈱東急エージェンシー入社(2020推進室)
オリンピック/パラリンピック組織委員会スポーツ局
・㈱Voicy企画製作。他