先日、銀座伊東屋で手帳を購入した。
ここ10年、ミドリカンパニー社の1週間を一覧できる手帳を愛用している。
この手帳、なかなか他の文具店で見つけにくく、伊東屋なら確実に取り扱っ
ているからだ。
A5変形縦長でスリムだが、記載するスペースも十分にあり気に入っている。
ただ、この手帳をそのまま使うわけではない。
これから年末まで時間をかけて、縦罫線や横罫線を書き加え、自分仕様に
チューンナップする。
例えば、映画や読書の記録。
ランニング、水泳、自転車の走行距離。
それらの、日々の記録と月ごとの推移。
過去3年間の月額売上げと、毎月の入出金予測。
こうした、細々とした記録はもちろんのこと、年間達成目標も記載する。
要するに、指標として見える化できるものは、ほぼ網羅する。
複数のノートを用途別に使う、デジタルデバイスとアプリによる管理等、
ことここに至るまで、様々な試みをしてきた。
しかし、どれも一長一短。
しっくりとこない状態が続いたが、ようやく数年前から、いまのスタイル
に落ち着いた。
ポイントは、すべての情報をこの手帳に一元管理すること。
こうすることで、ダブルブッキングミスや曖昧な洩れが格段に減った。
加えて、年間の目標達成のために、月の目標はどうるか、そのために日々
行うことは何か、といった具合に全体を俯瞰することが出来るようになった。
喩えれば、山を登坂するために峠を、峠を登るために、岡を上る。
一見、遥かな頂、困難な目標も分けてトライすればなんとかなる。
手帳を眺めながら、そんな気分になるのだ。
少し大袈裟だが、来年一年をどう生きるか。
登りきれなかったこれまでの反省を踏まえ、さて、来年はどんな山(目標)
を目指すのか。
そのために装備を整え、体力も鍛えておかなければならない。
手間ひまがかかり面倒なことではあるが、楽しみでもある。
なにしろ登山も旅も人生も、計画をたてている時が一番ワクワクできるから。