第419回 旅するように生きる。

少年時代、なぜか理由は分かりませんが「キャンピングカー」を自作したいと思い立ち、しばらくのあいだキャンピングカーは私の「マイブーム」でした。
好きなときに好きなところに出かけ、そこで寝泊まりすることにとてもワクワクしました。
本当に小さなころから両親や叔父夫婦がキャンプや海に連れて行ってくれた原体験があったのかもしれません。
とはいえ家に車のなかった私はいつしかそのブームも冷め、それ以来キャンピングカーは遠い昔の夢でした。

しかし2年前、妻と九州旅行に出かけたとき、福岡空港にレンタルキャンピングカーを発見。
約1週間九州を周り、少年時代の夢を実現できました。

福岡で借りた「ひばり号」。福岡〜佐賀〜長崎〜熊本〜福岡を周った。

そして先日、ある方のご紹介から、近所に住むある方を紹介されました。
その人は戸川聰さん。20年前以上に好きが高じてキャンピングカーならぬ「モーターホーム」を自身で開発、カナダのビルダーに作らせた「B.C.ヴァーノン」338台を輸入販売してきた伝説の人です。

モーターホームは、キャンプ用のキャンピングカーと比べ、居住性などを追求、まさに「家グルマ」として使えることを目的にしている点が大きくヨーロッパ発祥、アメリカで驚異的な発展を遂げたのですが、それを文化として普及してきた方にお会いできただけでなく、偶然にも家の近くに整備工場とオフィス「TREX GARDEN」を昨年再オープンさせたというのです。

早速取材にお邪魔し、モーターホームが少年時代の夢だったこと、二年前に九州を廻ったことなどお話し、一晩車で泊めさせていただきました。
20年以上経っているのに、とても静かで快適。偶然が重なり、またもや少年のころの夢が再燃しつつあります。

このモーターホームのことを、私が連載している小学館「サライ」web版で書かせていただきました。
まだ1回目が出ただけですが、戸川さんのこだわりや「旅するように生きる」ための相棒について書いていきたいと思います。
ご高覧くだされば嬉しいです。

“走る別荘”モーターホームの国産車「B.C.ヴァーノン」誕生の理由【魅惑のモーターホームライフ 第1回】