成熟する消費市場と少子高齢化する消費者。
宣伝費を押さえつつ、商品やサービスを繰り返し購入・利用する顧客をどう育てるのかを模索する企業。
かたや節約し、より価値あるものを手にしたい消費者。
この2つの利害を合致させる「リピート型消費」をいかに形成するのかが、企業にとってますます重要な課題となっている。
毎月1回、浜町にあるファンサイトのアトリエで、お料理教室と食事の会を開いている。
外資系に努めていた旧友が好きな料理の道で独立したい。
彼女の想いを妻とともに応援したい。
それが、きっかけだった。
会の名は「らーぷのスタイリッシュダイニング」。
料理研究家、らーぷがタイ料理をベースにアレンジした様々な創作パーティ料理を披露してくれる。
おもにMixiやブログで呼びかけた方々が会費を払い参加する。
会費は6000円、決して安くはない。
当初、ウェブでの告知だけで人が集まるのだろうかと、不安であった。
始めたばかりのころは10数名の参加であったが、いまでは定員20名のところに、毎回30名以上もの方々集まる。
参加される方々の構成は、女性80%:男性20%。
リピーターの方が30%、残りは、そのリピーターの方が連れてこられた方と、自らネット上で探して参加された方である。
地域も都内だけではなく、神奈川、千葉、埼玉、軽井沢からの方もいる。
さらに、遠く北海道から参加する方もいる。
これまで、延べ500名もの方々が参加された。
理由は「美味しい」ということは勿論だが、それだけではない。
参加を通して、帰属感や共感といった「居心地の良さ」を求めているように見える。
そして、この輪は、いま「andparty」という食をテーマにしたコミュニティーサイトへと拡がっている。