去年の暮れ、お料理教室を主催する先生と、その生徒さんたちが集まるコミュニティサイト「andparty(アンドパーティ)」をオープンした。
このサイトについてはこれまでほとんど、なんの告知もしていない。
それにも関わらず現在、先生(マイスターとお呼びしている)が38名、生徒さん(会員登録)が720名のご参加をいただいている。
もっとも、当初より放置状態であっても700〜800名の人数が集まらないのでは、そもそもコミュニティサイトとしての必然が無いのではと思っていた。
おかげさまで、第一段階の目標としていた1000の数が年内に達成できそうな気配である。
さて、なぜこのサイトを立ち上げようと思ったか。
その、理由を話したい。
2年前、ご縁があって、和歌山県南紀白浜、青森県つがる市などの商工会が主催する地方の経営者のためのセミナー講師として招かれた。
セミナー全体の構成は、コンサルタント会社J社のカリキュラムによって運営される。
その内の1つ「中小企業のウェブ戦略」という少々大袈裟なタイトルの講座を担当した。
受講生に、なぜセミナーに参加したのかを聞くと、多くは自社の商品をなんとかインターネットで売れないかとの理由であった。
例えば、数年前、行政からそれなりの助成金を貰いフードコンサルタントやデザイナー、プランナーなどの参集で生産した物産品が出来た。
南紀白浜では海産物や梅の加工品、つがる市では、りんごやぶどうの加工品。
味もパッケージも悪くない。
しかし、その後、日の目を見ない。
助成金が底をつくと、群がった人々もスーといなくなった。
これまで、なんとか販売しようと頑張ってみた。
しかし、大阪や東京の市場に持ち込みたいがそのルートがない。
大手流通と話しがまとまりかけたが、1000、2000と供給するだけの生産数を保証できない。
さりとて、地元で消費するには高額。
そして、持て余す。
思案にくれ、インターネットで展開すればとの思惑で、講座に参加した。と。
もとより、インターネットにサイトをオープンしたからといって、モノがすぐに売れるはずもない。
結局、このセミナーで「サイトをオープンしても売れない。」としか言えない自分に、途方も無く空しさを感じた。
次回、『夢の扉をこじ開けたいーその2』へつづく。