【隆星3号】
先日開催された、第3回横浜マラソンに友人Y氏が参戦した。
この大会、都市型マラソンとして東京マラソンについで人気がある。
応募者が多く、残念ながらボクは抽選でハズレ、参加できなかったが、この冬、
練習量も少なく実のところ内心ほっとしていた。
Y氏は、ボクより3つ若い61歳。
サロマ湖100キロマラソンを3回も完走するなど、マラソン歴も長く、そして強い。
今回のレースでも3時間58分と、宣言通り4時間を切るサブ4(フォー)ランナー。
ゴール後、完走祝賀会をやろうと中華街に繰り出した。
乾杯した彼の表情は、42.195キロを走り終えた心地良い疲れと、ともかくも、
やるべきことはやったという達成感が見て取れた。
いい笑顔だった。
Y氏になにげなく、一ヶ月どのくらい走っているのかと聞いたてみた。
「およそ100キロ前後かな」と、こともなげに答えてくれた。
週2回のトレーニングだと月8回。
1回12.5キロ✕8回=100キロ。
週3回のトレーニングだと月12回。
1回8.33✕12回=およそ100キロ。
ほぼ一日置きに、苦しいトレーニングを繰り返しているという計算になる。
なかには、月200キロを走るというランナーも少なからずいる。
そんなランナーの一人、俳優の鶴見辰吾さん(51歳)は、自己ベストの3時間
9分27秒を記録。
彼の練習量は、1ヶ月平均200キロを超えているという。
なぜ、これほどまでに苦しく辛いトレーニングをするのか?
自分ならばと、その答えを探してみる。
ビールをたらふく旨く飲むため・・・。
半分は当たっているが、残りの半分はハズレている・・・。
ボク自身の経験で言えば、走っている最中、ゴールしたら、しこたま飲むぞと
意気込んでいるが、実際、ゴールの後、飲む段になると意外に量も飲めないし、
さして(想像していたよりは)旨くも感じない。
では、ボクにとってどんなことが目標になっているのか?
それは、ビールが飲めるとか、何かが買えるとかといった、ご褒美のようなもの
ではない。
あえて言えば、スタートラインに立つ自分を許せるかどうかということだ。
目の前にやるべきことがあれば、それを達成するために可能な限り全力を尽くす。
マラソンやトライアスロンスでは、スタートまでの間にどれだけ準備ができたか
で、9割方その結果も見えてくる。
そのために、泳ぎ、自転車を漕ぎ、走り抜けたい。
今年も、あのレースのスタートラインに立つために。