【自転車用ヘルメット】
昨年、一昨年とスイムで躓いた。
100メールほど泳いだところで、なぜか突然、心拍数が高くなり、過呼吸ぎみになる。
胸が締め付けられ息苦しくなり、そして恐怖心に襲われる。
こうなると、もう泳げる状態ではない。
しかたがないので、(ウェットスーツを着用しているので、下手にバタバタしなければ自然に身体は浮く)仰向けになり、数十秒ほど休んで息を整え、それから再び泳ぎだした。
こんな状態ではあったが、幸いにも(制限時間に近いタイムで)なんとか通過することができた。
なぜ、突然、心拍数が高くなり、過呼吸ぎみになるのか?
冬場からレース直前まで、このテーマに取り組んだ。
問題点を洗い出し、分析し、そしてどうすれば解決し、乗り越えることができるかと。
マネージメント力とは、目標や目的を達成するために必要な要素を分析し、どうすればより効率的に成功へと導くことができるかを考え実行する力のことである。
ビジネスではもちろん、スポーツでもこの力が問われる。
トライアスロンは、マネージメント力が特に求められるスポーツである。
今回、取り組んできたトレーニングの成果は出た。
1周目のタイムは17分台、2周目は波が次第に高くなり、前方確認がさらに難しくなり蛇行して泳いだ。
結果、トータルで38分と少しかかったが、それでもこれまでの自己ベストで泳ぐことができた。
海から上がり、次のバイク(自転車)へと小走りに走りながら移動する。
スイムキャップとゴーグルを外し、ウェットスーツを脱ぎ(トライアスロン用スーツは事前に着用している)、ヘルメットをかぶり、サングラスをかけ、自転車用のシューズを履く。
そして、自転車の乗車位置まで移動し、ここからバイクが始まる。
山下公園から山下埠頭を経由し、本牧突堤まで6.6キロの周回コースを6周回、トータル40キロ。
風は相変わらず強かったが、アップダウンもほとんどなく、気持ちのいいコースである。
特に、山下公園の並木通りには観戦にきている人たちが両側の歩道を埋め尽くし、その応援も濃くて、あたたかい。
時折り、ボクの名前を叫んでくれてる声も聞こえた。
そして、たとえようのない高揚感を覚えた。
人は、応援されると自然にアドレナリンがでて頑張れるものなんだな、と。
自転車専用の計測器を付けているので、距離が表示される。
40キロに近づき、バイクの置き場所へと戻る。
1時間31分でバイクパートを終え、いよいよ最後のランへと移る。
ここで、小さなトラブルが起きた。(続く)