【癒やしのリリー】
仕事や暮らしのなかで、次から次へと心配ごとや悩みごとが、容赦なく立ち
現れる。
そんな時は、ほんの少し立ち止まり、冷静にまわりを見渡し、過ぎてゆく時
の流れを味方につければ、思いのほか気分は落ち着くものだ。
この方法は、トライアスロンのオープンスイムで、パニックになった時の対
処法に似ている。
どんなに慣れたアスリートでもパニックになるときはなる。
ここからは、ボクの体験である。
突然、わけも分からずバクバクと心拍数が急激に上がる。
そして、過呼吸気味になりバタバタと慌ててしまう。
不安からか、泳ぎ続けようとして止まれない。
では、このパニック状態から、いかにして抜けだすのか。
1.まずは、ともかく意思を強く持って泳ぎを止める。
2.仰向けになり、空を眺めながら浮かぶ。
3.大きく呼吸をし、息を整える。
落ち着いて、周りが見えるようになれば、パニック状態からは開放される。
こうして、この状況を乗り越えれば、むしろ、落ちついてあとのレースへの
流れを作ることができる。
もちろん、トライアスロンと日々の仕事や生活で起こる問題とは違う。
特に、深刻な悩みごとは、すぐには解決できないことも多い。
そんなときは、くよくよ考えず、しばらく放置しておくのもひとつの手だ。
すると、大概のものごとは自然に落ち着くところに落ち着くものだ。
それからもう1つ、心配ごとや悩みごとを逆から眺める、という方法もお薦
めである。
不安で辛くて嫌な状況にいることを、つぶさに見ていけば、実は自分が成長
したり、変化したり、前進しているときだということに気がつくはずだ。
ピンチはチャンスでもあるのだ。