【Brooks ピュアケイデンス5】
トライアスロンシーズンも、これから秋口までしばらく続く。
あちらこちらから、週末ともに練習している仲間から完走したとの報告が、
フェィスブックやメールに寄せられてくる。
先週は、長崎五島列島での大会に出場したMさん、Oさんから。
さらに、オーストラリア、ケアンズの大会に参加したNさんやSさんからも。
写真に写っている姿からは、やることはやったという、達成感に溢れた表情
で輝いている。
それこそ、トライアスロンのレースに出場することは誰に言われたわけでも
ない。
すべて、自分で決めたことである。
そして、完走するために数ヶ月、黙々とトレーニングを重ね出場している。
ボク自身、トライアスロンを続けていて良かったと思えることがある。
それは、「他人と比べない」ということを、強く意識することができるよう
になったことだ。
彼より走るのが遅い、彼女より泳ぐ力がないと自分以外の人を見ると、つい
自分が劣っているように感じてしまうことがあった。
それも、自分が持っていない能力やセンスがある人を見るとなおさらである。
そして「どうせ上手くできない」と、ネガティブな思考に支配されていた。
でも、よくよく考えてみれば他人と比べてもどうにもならないことなど、分
かりきっている。
(もちろん、力が拮抗した良きライバルがいることで切磋琢磨できることは
素晴らしいことだと思うが)
仲間たちとランニングフォームを修正しながらインターバルトレーニングを
していた時のことだ。
ふと、ある思いが頭に浮かんだ。
「そうだ。人と比べる余裕があるなら昨日までの弱い自分と比べろよ」と。
どんな時も、新しい自分に出会うために、挑戦することに意味があるのだ。
昨日の自分に比べて少しでも成長したと言える自分であるために、黙々とト
レーニングし、そしてゴールを目指す。
おそらく、Mさんも、Oさんも、KさんSさんも、同じ気持ちで取り組んでいた
と思う。
さて、今度の日曜日は今シーズン2度目のトライアスロン出場である。
昨日より少しでも成長したと言える、新しい自分に出会うためにも頑張りたい。