これからは「4C」の時代であると教えていただいたのは宇田一夫氏からである。
マーケティングの「4P」といえばプロダクツ・プライス・プレイス・プロモーションの4つ。どんな商品を→どのくらの値段で→どこ置いて→どんな風に売るか。ということである。大量生産・大量消費のいわば恐竜時代の定義である。
「4C」とはカスタマー・コスト・コンビニエンス・コミュニケーションの4つのCを指す。より顧客志向で考え→値段が高いか安いかではなく儲けに見合うコストなのかを見極め→流通の都合ではなく顧客にとって手に届きやすい場所に置いているか→企業からの一方的な情報ではなく顧客との関係をどう作るかである。と。
宇田氏は永らく大手広告代理店のプランナーとして某タイヤメーカーを担当され、その後、多くの企業や代理店のアドバイザーをしているバリバリのマーケッターでもある。マーケッターとして長いキャリアがあるにも関わらず、経験則に捉われないその過激と思えるほどの革新的な発想にいつも驚く。
今までの方法論や経験は貴重な財産であるが、明日の勝利を約束するものではない。その経験が生かされるのはむしろそれを一度忘れ現実と向き合うことなのかも知れない。
曰く、もし強いだけのものが勝つのであれば、なぜ恐竜は滅びたのか?それは変化に耐えうることが出来なかったからである。
即実践を伴うマーケティングの考え方もまた日々激しく変化していく。
マーケティングの師匠と勝手に決め、時々押しかけてはご教授いただいている宇田氏に今回、隔週でコラムをご担当いただけることになった。
コラムタイトルは「Marketing One Hint Shot」。
その第1回目のテーマ
「マーケティングは世に連れて変わるもの」はこちらから
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