第232号『ミッション』

【さくら】
【さくら】

それまで粗悪品の代名詞だった「メード・イン・ジャパン」の品質が1980年代に入り、極めて良くなった。
一番の輸入国だったアメリカから、その原因究明のために調査団が来日した。
その調査団が全国各地の工場や現場で、神のように崇拝されている聞きなれない一人のアメリカ人の名前を耳にする。
その名はデミング。
後に、本国アメリカにおける品質管理の教祖ともいわれるようになった統計学者、デミング博士である。

博士が指導したのは、品質を管理するための具体的な方法であった。

製品とサービスのための目標の一貫性を確立しなさい
価格だけでの取引はやめなさい
多くの検査に依存することはやめなさい
部門間の障害を壊しなさい
個人の研鑽を奨励しなさい
変革のための行動を起こしなさい

等々14の項目にわたっている。

当時の日本人に製造品質管理の極意を教授し、「メードイン・ジャパン」の意味を180度転換させた。
そして、その後、日本製品といえば世界に冠たる最高品質のシンボルとなり、技術と製品づくりの礎を築いた恩人でもある。
そのデミングはさらに、こうも言及している「大きな問題というのは、問題を抱えているということを自覚していない人たちのところにある」と。

ウェブの出現により、人々は検索・比較という知恵を手に入れた。
もはや、もの買う人々の状況は大きく様変わりした。
その様変わりは、ラジオからテレビにメディアが移行した、というレベルのものではない。
それは、とりもなおさずモード(手法)ではなくコード(基準)が変わったということを意味する。

にもかかわらず、企業のご担当者は従来のマーケティング手法のままで、ことを進めようとしているように見える。
独断的偏見によれば、従来通りという方法が、もっともリスクを回避できるからだと妄信しているのかもしれない。
これが、大方の企業の2007年、春の風景である。

ファンサイトはこの状況を変えたいと切に願っている。
だから、この風景に竜巻のような風を巻き起こしたい。

「ビジョナリーカンパニー (理想を実現しようとする企業)とプロシューマー(知恵と判断力をもつ顧客)が真に豊かな社会のためにつくる「ファンサイト=コミュニティ」を実践する会社」

これが6年目を迎えるファンサイト有限会社のミッションである。


来週4月13日金曜日、オフ会のお知らせです。

■■祝 ファンサイト創立6周年記念オフ会■■
今年の桜は少し、かわいそうです。
早く咲き、冷たい風と雨に晒され、散っています。
それでも、この季節はなんだか心躍ります。
さて、恒例となりました、宵の口からの観桜オフ会のお知らせです。
今年は趣向を変え、隅田川沿いにある浜町公園でBBQをしながら葉桜を眺めながらの宴です。
13日金曜日、14時ごろからのんびりと飲んでます。
場所は都営新宿線浜町駅下車1分。
浜町公園バーベキューエリア。

詳しくは、ファンサイト川村まで。
お待ちしてます。

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