第248号「日記力」

【『日記』を書く生活のすすめ】
【『日記』を書く生活のすすめ】

会社を始めてからほぼ毎日、日記を付けている。
当初、日記を書くことに、それほど熱心だった訳ではない。
しかし、いま、日記を書くということは、自分の人生にとって重要な作業となった。

一冊の本との出会いが、日記に対する意識を変えた。
3年前、書店でその本のタイトルと著者とに、違和感をおぼえ、手に取った。

日記力『日記』を書く生活のすすめ 阿久悠 講談社+α新書刊

銀座や六本木のバーのカウンターで、グラスを傾けている無頼派で悪党面の作詞家が毎日、机に向かい、コツコツと日記を付けているというシーンがどうにも結びつかなかった。
「日記」と「阿久悠」。
この2つの世界のどこを切り取っても、親和性があるとは思えなかった。

ところが読み始めて直ぐ、これはたんなるハウツー本ではなく、阿久さんの人生論であり、人生への戦略本だと分かった。
しかも、渾身の力を込めて拘泥し、伝えたいことが行間から溢れていた。

僕は読んでいて気になった箇所には、どんどん線を引く。
気がつくと、この本はアンダーラインだらけになっていた。

1つ引用する。

作詞数5000曲以上、総売上枚数6818万枚、シングル1位獲得数22曲、いずれも群を抜いている。
阿久さんは日記を通して、時代を冷徹に見つめ、コツコツと情報を集め分析した。
こうした努力があって、数々の傑作が生まれたのだ。
その阿久さんが1日、亡くなられた。
阿久悠さん享年 70歳

メンターの一人として、彼の言葉を、これからも繰り返し読み続けたい。
合掌
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お知らせです。
来週は、夏休みをいただきます。
次回、ファンサイト通信249号は17日金曜日掲載予定です。

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