先週末、第37回南房総市ロードレース千倉に出た。
昨年はハーフを走ったが、今回は10キロのレースにした。
今春、ひざの故障がたたり練習不足だったが、最近なんとか練習も再開でき、久々のレースだった。
海風は少し強かったが、晴天、気温もほぼ良好。
気持ちよく走れる条件は整っていた。
10時20分スタート。
しかし、走れども走れども、なかなか調子が上がらない。
いや、むしろ苦しく感じた。
5キロの標識を見た時に、そのレースの状態が良くわかる。
「もう、残り半分か」と思うか、「まだ、半分もあるのか」と思うか。
「もう、残り半分か」と思うときは体も軽く、楽に走れている時だ。
反対に、「まだ、半分もあるのか」と思うときは、足どりも重く、なかなか前に進まない。
そんな時、僕は呪文を唱えるように声を出すことにしている。
その呪文は「ありがとう」である。
沿道では地元の方々が応援してくれている。
もちろん、レース進行のボランテイアの方も朝からずっと、レースコースに立ち交通整理や安全確保をしてくれている。
町の多くの方々の協力があって、このレースが運営されている。
そして、こうした方々のおかげで、今日、僕はレースに
参加でき、楽しめているのだ。
だから、感謝の気持ちを込めて、「ありがとう」と手を振る。
すると、必ず「頑張って」と応援の声が返ってくる。
みんなが僕を応援してくれている。
それがたとえ、錯覚だとしても、この声の掛け合いをしていると、なんとも不思議な力が湧いてくる。
まず、自らをさらけ出し、自分の声でメッセージを発信する。
何も提示せずに、誰も、応援してくれないと嘆いても、応援してくれるはずもない。
気がつけば、もう、残り3キロ。
足取りも軽くなり、体が自然に前へ前へと進むようになっていた。
1件のフィードバック
どーも。jcsの池田です。
千倉のロードレース行かれたのですね。
私も三週間前、何となく折りたたみ自転車で
君津から館山、白浜、千倉、鴨川を
通り、茂原まで昼から夜通し走り抜きました。
走行距離は約162キロ。
おにぎり44個分のカロリーを
消費いたしました。
完全に孤立無援、孤独な旅路ではありましたが
哲学的になるには非常に有意義でした。
南房総でのサイクリングは
気持ちいいものですね。