第29回 Passion

060929

今日はいろいろな批判を覚悟で、敬遠されがちな「政治のハナシ」をしたいと思います。

ご存知のとおり第90代の安倍晋三内閣が発足しました。

安倍首相は「美しい国 日本」をスローガンに、様々な改革を推し進めていくと宣言しましたね。
主義主張にこの場所で意見を述べるのは適切ではないとして、私が思うのは日本人の政治に対する「Passion」です。

国民全体の政治に対する「Passion」を感じない。
経済問題、外交問題、日本国の背負った莫大な借金、教育や福祉といった社会的な問題など課題は山積している中で政治的に本質、現実を直視することに対しての「あきらめ」にも似た空気を感じるのは私だけでしょうか。

PRが選挙、政治に大きな力をもってきたのもアメリカ流。
メディアを活用し政治を「イメージ化」し、大衆を味方に付けた方が勝ち、というアメリカ流の手法では、「アメリカ大好き」小泉前首相はかなりのやり手でしたね。
プロのPR会社にかけた政治キャンペーン資金は何十、いや何百億だったかな。。。
その手品のような手法に対して多くの国民が賛同した結果今の日本があると。
おそらく若い安倍首相もそのような成功法則を踏襲していくだろうと思っています。

しかし「PR」という仕事の末端を担う人間でありながらこのようなことをいうのはおこがましいですが、本当にそれは根本的な解決になるのでしょうか。

本来何かをPRする場合、そこには真理に基づいた「Passion」が存在してこそ、本当の意味で周りに大きな流れができてくるものだと私は思っています。
イメージももちろん大事だけど、それだけでは不十分だと。
大衆をターゲットにしたマスPRは、「真理を伝える」ということと乖離して「イメージ先行」になってしまっては本末転倒だと私は思います。

ウェブを通じたPRの手法が若い世代を中心に主流になってきている。
既にアメリカ流PRも体験した。
これから政治に限らずPRの手法はまた変わっていくでしょうが、ウェブが最終的にはリアルに繋がらなければという「リアルへの回帰」のが今の流れであり、結局はリアルコミュニケーションこそが肝だと思うのです。

実際私もウェブで知り合ったある方と初対面にも関らず『日本の政治に対する「Passion」を取り戻すためには「政治について話すことはタブー」などと怖がらず、もっとリアルに主義主張を闘わせることこそが重要だ』という意見を共有できました。
とても充実した時間でした。

この国の方向を考えるのに本当に必要なのは今こそ「政治と宗教はタブー」のような前時代的な発想を捨て、「Passion」をもってこの国の行く末をリアルに語れる人間関係作りではないかと思うのです。
主義主張、違って結構。
みーんな同じなんてファシズムみたいでイヤダ。

そしてここは多民族国家アメリカではなく、日本ですよね。
何でもかんでもアメリカ踏襲ではなく、この国の将来について一人ひとりが真剣に語り、日本オリジナルの手法を確立することこそ、このような時代に必要なことなのではないかと思います。

ふわー今日は固いな~(笑)。皆さん、最後までお付き合い頂いて有難うございました。

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