外国為替市場は結局ドル高傾向が回復した一週間。
多くの投資家が、アメリカの労働市場が依然堅調で、原油安の恩恵が消費に回り、
経済が上向くこと、FRBの利上げが確実になること、資産の投資収益があがることに、
確信を強めている様子です。
さすがアメリカ。マーケットと言われる規模感は我が国のそれとはやはり違います。
投資家が一喜一憂する経済指標や要人発言の重みは、日本とは比較になりません。
一国の経済事情が世界をどん底に突き落としたり、回復することへの期待を集めたり。
「経済」というコトバの意味自体が、まるで我が国とは違うのです。
そのような経済大国アメリカから、帰国した学生時代の友人に20年振りに再会し、
懐かしさに触れながら、さまざまな話をしました。
それだけでなく、週末からまた海外出張ということもあってか、
実に多くの再会をはたした、一週間だったのです。
再会は、自分と向き合いなおす良い機会です。
あの頃はよかった。楽しかった。こんな小さなことに悩んでいた。こんな事件もあった。
様々な思い出話の中で、20年前の自分と今の自分と、
時間を超えた鏡の中の自分に問いかけることができるのです。
そして、やや難しいですが、20年後の自分へ問いかけることも。
再会続きの一週間、ひとつ思うことがありました。
「人は変わる」ということです。そして「変わらない」。
意識次第で、どんなチャンスも掴めるし、どんな人脈も築けるし、どんな人生も歩めます。
さまざまな偶然や必然を繰り返し、一日一日は小さな出来事の繰り返しでも
それが365回、20年で7,300回。
繰り返すことで、大きな変化を生み出すことも、変わらないでいることもできるのです。
すべては、自らの意識次第です。
始めることも、終えることも、続けることも、戻ることも、立ち止まることも。
そして自分が変われば環境も変わります。環境が変わるとまた趣味嗜好も変わります。
厳しさに触れて自分を律したり、優しさにふれて人を好きになったり、
新しい世界を見て変わらない自分を大切にしたり。
変化の連鎖です。
友人と再会することで確信しました。「人は変われる」。
いま僕は、
20年後の自分にむかって、一歩を踏み出しています。
変わらない大切なところを自分の胸の中に、一歩ずつ確かめながら。
意識が薄れてなくなるまでは、歩いて行こうと日々決意しています。
2008年オバマ大統領は「Change Yes We Can!」をキャッチフレーズに就任しました。
あれから7年、経済大国は厳冬の影響を抜け出そうとしています。
2012年再選の勝利演説で、「work(働く)」「forward(前へ)」「future(未来)」
という言葉を多く使い、成すべきことに対しての「継続」の意志を示し、
今に至っています。大統領は、継続を意識していたのです。
はじめの一歩は、「Yes, I Can!」。鏡にむかって語りかけることではないでしょうか。