クリスマスのイルミネーションも点灯し始め、マチは次第に師走の雰囲気へと。
例年になく中国語が行き交うように感じるのは僕だけでしょうか。
「爆買い」という言葉が流行語になるように、
隣国の消費者動向に、我々の経済が支えられているのも事実なのでしょう。
縁あって、師走の忙しなさを避けるようにグアムにて仕事しておりますが、
ここでは、ビザ免除プログラムが中国国籍の方には適用されず、
彼らは、サイパンと比べるとグアムには入国しづらくなっております。
フィリピンやプエルトリコと同様に、
スペインとアメリカの支配権争いの舞台となったこのグアムは、
太平洋上のその他の島国と同様に、第二次世界大戦中は日米の戦いの舞台となり、
いまは、合衆国のコモンウェルス(準州)という馴染のない位置づけの観光立国です。
中国国籍のビザ免除サービスの不適用やカジノ法案が何度も否決されている事実は、
この国のイメージを保守的なものにさせますが、
その実、敬虔なカトリックの方々を中心にカジノやビザ免除を反対しているとのこと。
どこの国や経済圏も、カジノや爆買いを頼りにしている中、
なかなか勇気ある選択だなと、その民意に感心させられるのです。
白砂が彩るビーチや雄大に広がる青空、あたたかい気候や人々。
充実した各種アクティビティは南国リゾートには共通のものかもしれません。
休日のラウンド。痛いくらいの日差しの中で、ふと、
なかば強引に僕にゴルフを始めさせた友人経営者の言葉を思い出しました。
「経営とゴルフは共通点が多い。学ぶこと多いから始めろ!」
「何言っているの。遊びにすぎないよ。大人の缶蹴りでしょ。」
自分の趣味を後ろ盾するためのエクスキューズかと当時は思っていましたが、
実際やってみると、なるほど、学ぶことも多いものです。
記憶をたどると、彼が僕に言った(説き伏せた)経営とゴルフの共通点。
1.数あるリスクを考慮し、選択肢から最良の一つを決定すること。
2.二度とない唯一度の状況に直面し、緊張感の中歩むこと。
3.犯したミスの原因を探り、反復継続のトレーニングで明日に繋げること。
よく考えれば、経営に限らず人生そのものがそうですね。
リスクを考慮し選択して、その結果に対して責任を持つ。
すべて自己責任で、過ぎた時間は戻らない。
今日より明日を良い日にするために、努力をおしまない。
年の瀬のせいなのか、このようなことをよく考えるようになりました。
2015年もあと残りわずか。
ゆく年の残りを指おり数えるとともに、くる年のビジョンを頭に描きます。
手帳を買い替え、新しい自分を想像し、過去と向き合います。
恒例の「一年の計」です。
どのみちタフなコンディションを戦わなければならないことに違いはありません。
無理なく、自分と向き合いながら頭で考えてすべてを進めていくことにします。
“Lay Up”
次のショットを見越して、欲張らず抑え目に確実に球を進めていきます。
これが僕の2016年のキャッチフレーズです。
“88”
あえてスコアの目標も宣言してみました。
8は、先述の友人の経営する会社が掲げるラッキーナンバーです。
2016年の目標を定めたところで、突き抜ける青空のもと海越えのティーショット。
間もなく、師走の東京に戻ります。