コンソリデーション

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遅ればせながら(^^;)、今年もよろしくお願いいたします。

先週末に米国で開催されたInternational Consumer Electronics Show(CES)公式サイト)で新型家電のニュースで賑わいました。Tablet(タブレット)関連やeReader(電子ブックリーダー、eリーダー)の端末がたくさん出展され、メディアの注目が集まりました。

タブレットとはタブレット型PCであって、電子書籍に特化したeリーダーとは違うのですが、読書環境またはコンテンツの閲覧環境という点では、同じジャンルに分類してよいでしょう。そんなeリーダー的な視点から、CESで展示された端末の一覧を見るなら、Open Publishing Labの下記のリンクがおすすめです。

Keeping track of publishing related announcements from CES

米国内に比べて目立った動きに乏しかった日本国内でも、AmazonのKindle(キンドル)などeリーダー端末の動きに押されて「電子書籍化へ出版社が大同団結(朝日新聞1/13)」するそうです。しかし記事からは、端末と電子コンテンツばかりに注目しているように受け取れます。団結によってとりあえずコンテンツ/著者を囲い込んでしまおうというレガシーな発想が痛々しくも思えます。

CESで展示された端末を一覧してみると、現在eリーダーと呼ばれている端末は完成形ではないことが容易に想像できるでしょう。おそらく、単機能のeリーダーと多機能のタブレットの間で、端末は進化/変化していくことが予想されます。短期的には、そうした端末の良し悪しとその価格がポイントになるでしょう。しかし、長期的には端末の背後にあるサービスこそが重要になるでしょう。大同団結のニュースからは、そうした長期的なビジョンはうかがえません。

電子書籍から視野を広げて見ると、タブレットやeリーダーの他にも、携帯電話やスマートフォンなどさまざまな端末が現れて、混在しています。こうした状況も、端末がどの/どんなサービスと結びつくかによって整理統合されていくだろうと思っています。