香りを楽しみたい!と前回ブログでもお話しましたが、夏野菜がどんど出始めています。
来週あたりから、いよいよ赤いシリーズの代表選手トマトの最盛期が始まります。
パスタ料理に欠かせないのが、風味を深める香草(ハーブ類)によって色々なバリエーションが楽しめます。
イタリアで主に使われていハーブは、バジル(イタリア語でbasiico バリリコ)パセリ、セージ、ローズマリー、タイム、ミント等があります。
中でもバジルは、トマトとの相性が良いので、トマト料理の脇役と言えます。
今は、スーパーでも手軽に買えるハーブのひとつですし家庭菜園でも、手軽に育てられるハーブです。
夏になると生徒達が育てたハーブをおすそ分けで、頂く事もしばしば。
イタリア料理を教わってから育てるハーブの種類を増やしたりと、長く通っている生徒達の知識も随分とレベルが上がってきて、うれしいです。
フレッシュバジルを室内に置いておくだけで、爽やかな風味と、ほどよい清涼感が広がります。
ギラギラと夏の太陽を浴びて、帰宅しても、バジルの香りがふわ~っと香ると、吹き出た汗も、さっと鎮まる気配になります。
イタリアのバジルの産地と言えば、北イタリア リグーリア州ジェノバ地方です。
皆さんが知っているバジルソース(ペースト・ジェノベーゼ)の産地のジェノバです。
ジェノバの船乗りが、長い航海を終えて故郷ジェノバの港に着く途中、ジェノバの丘から漂うバジルの香りに、なぐさめられたそうです。
香りで故郷を感じるすべもあるって素敵です。
私もお盆時期に実家(松前)へ帰省した時、洗濯物に付く、ほんのり潮の香りがする服を着た時に、実家へ戻ってきたな~と感じます。
香りの成分の癒し効果って素敵です。
バジルは、主に葉っぱを使いますが、香りだけを利用するのであれば茎ごと利用します。
私はトマトパスタの時は、茎ごと投入して、トマトにバジルの香りをたくさん付けるのが好きです。
葉っぱは、お馴染みのお料理カプレーゼ(トマト、フレッシュなモッツアレラチーズ)には、欠かせません。
カプレーゼ以外の、葉野菜のサラダにも、バジルやハーブを積極的に使うと香り抜群な夏サラダを楽しむ事が出来ます。
他に相性がいいのが、茄子料理との組み合わせです。
これからどんどん茄子も店頭に並ぶので、洋風に限らず、茄子の味噌炒めや揚げ茄子系なんかには、フレッシュなバジルを(紫蘇と同じ使い方で)楽しむのもお奨めです。
私はフレッシュなバジルを好んで使っていますが、乾燥させるとどうなるか?
というお話になりますが、香りは、ほとんど無くなり、味が強調されます。
どちらかと言えば、煮込みや、粉砕したものを直接かけて楽しむ等で利用が良いです。
しかし、、バジルはフレッシュタイプが絶対おすすめです。
バジルの乾燥を使うくらいなら、乾燥ハーブで最強なのが、オレガノです。
オレガノは乾燥した方が、香りが立つので(しかも心地よい香りです)フレッシュなオレガノを育てている方は、是非乾燥ハーブを作って楽しんでみて下さいね。
フレッシュバジルを育てている方に、もう一点アドバイスを花が咲く(開花)してしまうと、生育が遅くなるか、止まります。
そして葉の色が濃くなり、厚みも増し固くなります。
味も香りも強くなるわけですがバジルソースを作る際は、つぼみを付ける前までの、柔らかく明るい緑色のバジルで楽しんでみて下さい!
トマトやチーズ、そして粉もん。
魚介系はたんぱくで甘めの白身系と相性ばっちりです。
お肉なら淡泊な鶏肉でしょうか。
冷気や水に弱いので、夏場だからと言って、冷蔵庫の中で、お休みさせましょうね。
なんて、事は避けてあげて、涼しい常温で保管して下さいね。
夏野菜が出てきて、慌ただしい毎日を送っています。
農作物を育てる農家さんの方が、大忙しでしょうね。
収穫して食べ頃の、作物を適度なタイミングで、楽しんであげる事が私達生活者の役目だと思っています。
この夏も健康に過ごし、秋、冬を迎える事が出来るように旬の作物、ハーブを程よく取り入れて、元気に過ごしましょう。