第28回『アスパラの魅力!楽しむ前にちょっとおさらい』

 

今年もいよいよやって来ます。

「アスパラもう直ぐだね~」先月のレッスン時に話題になるのが、旬の素材の巡りトーク。

今年は雪融けも早々だったのにも関わらず、連休中は雪も散らつく程

肌寒い日が続きました。北海道あるあるではありますが、ここ数年は、急激な天候変化による旬の恵みの速さに産地の生産者も頭を悩ませています。作物は太陽のご機嫌次第。

天気が良ければ、15日頃から出そうかな?と想定していましたが、気温が低い日が多く成長率がゆったりです。

自然に寄り添って管理作業を進めるのが基本となります。

今日出掛けた先のバスの車窓から、景色を眺めました。

連休前に咲いた桜も葉桜となり、フレッシュな淡い新緑と残雪が残る山々のコントラストが美しくて幸せな気分になりました。

世の中がざわざわとしている中でも、自然はしっかりと着実に季節が巡ってくれている。

作物の旬も同じで、季節の移り変わりを告げてくれます。

「ねえ~お願いだからもう少し待ってよ~!」なんてお願いは聞いてくれないのが作物の旬です。アスパラガスを迎える前に、オツティモにも次から次へと「待ったなし」で美味しい素材が届きます。

連休中は、秋田の栗農家さんから恒例の山菜達が届きました。

毎年同じルーティンで下処理し、食卓に並ぶわけですが「あたり前の愛しさ」をこの1年でより大切に感じています。

「あたり前」の出来事を、当たり前になる様支えてくれている人達がいて、「あたり前」がやってくるのですよね。

これから芽吹くアスパラ達にも、あたり前の光景サポートをしてくれる助っ人達が何組も連携し、皆様のお手元へ。アスパラ達が「お久しぶりです!」って届きます。

「元気だった?」って話かけてあげて下さいね。

 

アスパラ達のお届け手段。

創業以来変わらず本州地区は、航空便を活用し収穫翌日にお手元へ届きます。

昨年もコロナの影響で、飛行機の減便が多数あり、中継リレーに苦労しました。

今年も去年同様ほぼ状況は同じなので、タイムスケジュールを工夫しています。

届いて楽しむ前に、ちょっとだけ「美味しさ」のおさらいをしましょう。

 

「アスパラの栄養のこと」知ってる!聞いた事ある!ってくらい有名になった栄養素が「アスパラギン酸」はアミノ酸の一種です。

栄養ドリングのネーミングにもなった「アスパラギン酸」は

  • 疲労物質の「乳酸」をいち早くエネルギーに変える働きです。

疲労回復に効果が期待できるわけですが、わたくし…収穫期から1か月間は、ほぼ毎日平均3本ずつ食べています。かなりハードな日々を生産者と共にわかちあってますが、疲労が溜まりにくい?ような気がしています。

(大好物を毎日食べれる幸せ感の満足度の方が高いが本音ですが)

  • エネルギーを一時的に貯蔵するために作られるグリコーゲンの生成を促す働きです。

そのため、食事を摂れないときや運動時のエネルギーとしても働いてくれます。

  • 不足しているミネラルを細胞内に運ぶ働きがあります。

尿の合成を促進させるため、むくみの解消や女子が大好きなフレーズ「デトックス」にも効果的です。

(③は私的には注目したい点でして、春のデトックス食材としてモリモリ食べて立ち仕事で浮腫み傾向な足を、スッキリさせてくれちゃう効果を期待しています)

 

◎ちょっと面白い栄養素

「根本の箇所は、イライラを解消しちゃうかも!」

ストレスを受けると体を守るために出てくるヒートショックプロテインがアスパラガスを摂る事でより多く増えるとか!今年もイライラが止まらない~って時は、可食部の中で根本に多く含まれているそうなので、少々固いですが、楽しみ方を工夫しつつ、スープなどで活用して根本の部分を積極的にどうぞ。

皆さんどの部位が一番好みですか?私は、もじゃもじゃ頭の穂先が好きです。

アスパラガスの栄養は、根元よりも穂先のほうが高くなっています。

これは穂先の小さな細胞が数多く集まった部分で、活発に生長する部分らしいです。

知らずに食べるより、知ってから食べる時の喜びもあるのでは?とごく一例ですが、魅力的な栄養成分を並べてみました。

 

「食べ方のこと」

長時間茹でたりすると、ビタミンが逃げがちです。(産地直送なので茹で時間は比較的短くて大丈夫ですよね)水に溶け出る性質のある栄養素の他にも、アスパラガスには油と相性の良い栄養素β-カロテンも含まれています。

炒めたり、揚げたりする事で水溶性の栄養素が水に溶け出る心配がなく、栄養素を損なわずに食せそうな調理法がさっと天婦羅(フリット)、グリル(焼く)、焼くのにお奨めなのが魚を焼くロースターです。手にオイルをのせアスパラに塗り塗りします。

それを魚焼きグリルで焼くだけです。まあ簡単で美味しい!

では、白、グリーン、紫の3兄弟。どれも天婦羅が美味しいの?って言うと白アスパラは、あまりお奨めしません。(水分量が多いので、茹でたり、炒めたりする方が香りや甘さを活かせます)

 

「お奨め調理法」

茹でる:ホワイト(風味ダントツ1位!グリーンは青臭い春の香りがして大好き)揚げる(天婦羅)グリーンアスパラ、紫(甘さはダントツ紫です。塩でどうぞ)

グリル:白アスパラ、グリーン、紫(紫は、加熱するとアントアニンの紫が濃いグリーンへと変身しちゃいますが、味の濃さはダントツです。

私は、コロコロとフライパンで「焼き炒める」のが好きです

生で楽しむ:紫(ダントツ1位☆魅力は妖艶な紫色とシャキシャキの甘さです)ホワイトも美味しいです。グリーンも新鮮なので生でもOKですが、あまりお奨めしません)

食べ方のご提案をしてましが、先ずは届いたアスパラ達の姿を眺め手でさわり、鼻を近くに寄せてクンクンし「どうやって楽しもうか?」と思いを馳せてから、シンプルに味わってみて下さいね。

今年のオッティモアスパラレシピ集は全17品のラインナップで構成されています。

2Lサイズで約25本前後が1箱に入っているわけですが全品は楽しめない!といオチになっております。

まだモヤモヤ感が続いておりますが、一番幸せにするシーンと時間が多いのがお料理でないだろうか?私は思っています。「何だか美味しいから幸せね」って気持ちを噛みしめてもらいたいです。

 

北海道からイタリアの香りと美味しい野菜を

イタリア料理教室 Mercato Ottimo

 

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