第941号『実践としてのルーティン』

今日、天皇誕生日のこの日、久々にYTRI(横浜トライアスロン研究所)主催の記録会が行われた。

場所は、新横浜の横浜国際競技場(日産スタジアム)に隣接する新横浜公園ランニングコース。

集合時間は8時。

快晴だが、空気はかなり冷たい。

地下鉄新横浜駅の改札から地上に出る。

なんだか、朝から人が多い。

その原因は、午後から横浜F・マリノスと川崎フロンターレの試合があり、スタジアムもその周辺もごった返していたのだ。

朝、家を出る前に妻が用意してくれた明太子おにぎりと味噌汁を食べては来たが、なんとなく少なく感じ、途中セブン-イレブンでカステラとペットボトル入りの紅茶を買った。

走っている途中での補給食も用意ができ、これで安心。

駅からスタジアムの脇を通って、20分ほどで新横浜公園に到着。

第3駐車場脇の集合場所には、すでに10名ほどのメンバーが集まっていた。

この後、コーチから実施に関する詳細説明を聞き、9時からのスタートに備えた。

1周およそ3,2キロを、各自が申告した時間や距離を走る。

僕はこの日、2時間走り続けることを目指した。

一見平坦にみえるコースではあるが、実際走ってみると意外と細かくアップダウンがある。

この日走った結果は、5周し16キロだった。

ただ、総距離となるとウォーミングアップの1周も加算し、19,2キロである。

20キロには僅かに届かなかったが、それでもよく走った。

さて、トレーニング前のルーティンであるこのウォーミングアップのことについて少しお話したい。

実は、このウォーミングアップ(これに加えて準備体操もセットで)、YTRI主催でのランニングの練習会では必ず実施される。

最初の2キロはジョギング程度のゆったりとした走り方で、それが終わったら、全力で45秒から1分間走り心拍数をできるだけ高めるのだ。

そして、またジョギング程度の走りに戻して総計3キロほどを走る。

なぜ、こんな心拍数の上げたり下げたりといった起伏のある走り方をするのか。

それは、レースを見据えたトレーニングのためである。

常々、コーチが言う教えとは、トレーニングとは本番のトライアスロンレースのために行われている実践なのだ、と。

つまり、ウォーミングアップ走で心拍数を上げたことで、レース最初の種目であるスイムでの心拍数の上がりを押さえることができるのだ。

実際、こうしたウォーミングアップなしで海に入ると、いきなり心拍数が上がり、パニック状態になることも僕自身何度か経験した。

しかし、この方法を採用してからは、冷静に泳ぎ続けることができるようになった。

まさしく実践とは、科学的に根拠のある理論を用いて実際に即して行うことである。

いよいよ5月には今年最初のレース。

この横浜大会に向け、いまはひたすらにコツコツとトレーニングをするのみである。

悔いのないように準備をしたい。

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