第98回「夏の習慣」

暑い季節は、外を歩きまわっていることがばかりを思い出します。

何の為に歩き回っていたかを考えると印象にあるのは展示会や交流会です。

国際展示場や幕張メッセなど都心からは距離があり、駅からも徒歩で炎天下を歩かなくてはいけません。

とにかく、暑い。

汗が吹き出し視界もまばらになりながら、ペットボトルを片手に歩く。

「こんな暑いのに、何でこんな所で歩いているんだろう」と後悔して向かいます。

ただ、到着して回るとそんな気持ちが一気に吹き飛びます。

会場には、新しい試作品やサービスが熱を持って待っています。

別に、ネットで見ればいいじゃない?と思うものもあります。

しかし、担当者の方に話を聞きストーリーを聞くことでつい愛着が湧いてしまい身を乗り出して聞いてしまします。

担当の方と名刺交換して、いまやお付き合いも10年以上で飲んだり取材させていただいたりの仲になることもあります。

帰り道、大量の資料と袋が捨てられず、また汗だくで来た道を帰る。

夏は、僕にとって出会いと発見の季節なのです。

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