今月からコラムを書かせていただくことになりました。技術関連の新しい情報に触れる機会の多い仕事をしています。このコラムでは、手元に集まった情報をつなげて、そこに見えてくるストーリーを紹介していきたいと思っています。妄想や寄り道も多々あるとは思いますが、気楽にお付き合いいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
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TweetGrid!でWBCを観戦
他人のつぶやきを読んで何が楽しいのか?と訝られる向きがいらっしゃるかもしれませんが、わずか140文字のつぶやきを共有するWebサービスTwitterの話題が、このところ加熱しています。
Twitter(ついったー)は「ブログとチャットを足して2で割ったようなシステム(Wikipedia/Twitter)」で、「What are you doing?(いまなにしてる?)の質問に対して140文字以内でつぶやきを投稿する」サービスです。既存の「ブログ」に対して「マイクロ・ブログ(Micro Blog)」などと呼ばれて分類されます。詳しい紹介はTwitterの公式FAQに譲ることにして、今回はTwitterの肝である「フォロー」を紹介したいと思います。
「フォロー」とは他のユーザのつぶやきを登録して読む機能で、ブログのRSS購読をずっとシンプルにしたようなものです。このフォローによって、自分から発信するだけではなく、他人のつぶやきを手軽に受信できます。つぶやきの発信とフォローする人たちのつぶやきの受信が、ほぼリアルタイムで交わされるというのがTwitterのコミュニケーションです。
しかも、この「フォロー」をするには、SNSなどのように、相手の許可は必要ありません。気に入った相手がいれば、勝手にフォローできるのです。この“ユルさ”はTwitterのポイントのひとつで、このユルさ故に——ある人をフォローすると、お返しにフォローされ、その新しくフォローした人がフォローしている人の中におもしろそうな人を発見して、さらにそれをフォローする。するとまたお返しにフォローされたりするので、その新しくフォローした人がフォローしている人をチェックして…. 無限ループのようですがw、こんな風にフォローのつながりは止まることがないのです。
お気づきのように、「フォロー」はゆるやかなつながりです。参加への敷居が低いので、そのつながりは容易に拡大していきます。そしてこのユルいネットワークには、ユーザの興味関心や、嗜好などを含んだデータが、もの凄い勢いで蓄積されていくのです。個々にはたわいのないつぶやきも、一定量を超えると別の意味を持つということでしょうか。マーケティング分野などでは、活用の方法が試行錯誤されているようです。
Twitterの利用方法はいろいろですが、個人的には、情報ソースとしてTwitterを重宝しています。先に触れたようにフォローは自由にできるので、関心のあるテーマや業界などの主要人物を探して、そこからフォローを増やしていくのがおすすめです。アップデートな情報が秒刻みで飛び込んで来る環境が簡単に作れます。
また、興味のあるテーマについてどんな人が何をつぶやいているのかは、Twitterの検索機能やTweetGrid!などのサービスを使って調べてみるとよいでしょう。これらサービスは、Twitterのアカウントがなくても利用できるので、Twitterの世界をちょっと覗いてみたくなったという方にもおすすめです。
ではまた!