第1039号『2024WTCSレースの報告』

先週日曜日、第14回World Triathlon Championship Series YOKOHAMA「世界トライアスロンシリーズ（WTCS）横浜大会」に参戦した。今号ではその模様を報告したい。僕は第5回大会から毎回出場しているので、今回で10回目となる。この大会は、山下公園、レンガ倉庫、本牧ふ頭など、横浜らしい景観を楽しみ、多くの人からの応援を受けながら走ることができる都市型のレースとしては、国内屈指の規模と質を有したものである。

この大会、土曜日はプロアスリート、日曜日は一般のアスリートと分けて実施されている。土曜日、世界のトップアスリートたちの壮絶な戦いが繰り広げられていた。特に今年はパリで開催されるオリンピックへの出場権を兼ねていたこともあり、選手たちの意欲が例年の大会以上に感じられた。女子では開催国フランスのLeonie Periault選手が1位となり、男子はアメリカのMorgan Pearsonが1位となった。男子では日本代表のニナー賢治選手が7位入賞。パリ大会が楽しみである。

レース当日の日曜日。朝4時30分に起床、カーテンを開けると薄曇り空。少し肌寒い。ここからすでにレースは始まっている。顔を洗う、着替え、お茶を飲む。そして、ストレッチ、体操、アップ（予め心拍数を上げておく）のためのランをして、シャワーを浴びて、着替えてから朝食を取る。7時にトイレに行き、7時30分に自宅を出る。横浜シーサイドライン並木中央駅から7時46分のモノレールに乗り、JR新杉田駅を経由してJR石川町駅に8時14分着。徒歩で会場まで移動。様々なカテゴリー（パラ、オリンピックディスタンス、スプリント、リレー等々、ちなみに僕はスプリントでの出場）に分かれており、そのカテゴリー別にスタートしているので、会場周辺は選手やその応援の観客でごった返している。選手は、事前にリストバンドを装着しており、加えて両上腕にタトゥーシールで自分のレースナンバーを貼り付けている。僕のレースナンバーは578。これでレース中、すべての行動を確認することができる。8時45分会場に到着。9時から、受付テントにて健康チェックシートを提出し、レース1週間前から事前にアプリで記録していた体温や体調チエックのQRコードを確認してもらう。いやはや、面倒なことが多い。でも、これも含めてトライアスロンなのだと割り切り楽しむ。

受付を終え、いよいよレース本番に向けての準備である。前日預託したバイク置場で、スイムからバイクで着用するヘルメットやバイクシューズ、サングラスをセットし、次にバイクを走り終えた後、最後のランのためのシューズとランキャップをセットする。この一連の作業をしてから、仲間が集っている場所へ移動。

10時、仲間たちと雑談をしながらウエットスーツを着用し、スイムの準備を整える。10時30分にはスイムスタート集合場所に移動し、11時ころ試泳（スタート前に準備のため100メートルほど泳ぐ。これは、海水が冷たくて急に心拍数が上がり、過呼吸やパニックになるなど、様々なスイムでのトラブルを未然に防ぐための対策でもある）をし、ポーンツー（はしけ）に上がり、整列する。11時12分から、5秒毎にスタート。スイムは得意ではない。だから密集を避ける意味でも、最後尾で海に飛び込む。一瞬ヒヤッとし飛沫で眼の前が白くなるが、慌てずにしっかりとトレーニングしてきたことを再現する。しばらくすると周りを見る余裕も出てくる。この日の海は思っていた以上に透明度も高く、きれいだった。面倒な手続きや準備はすべて終わった。さあ、ここからはゴールを目指して楽しむだけだ。

今年の結果である。スイム19分45秒（昨年は20分13秒）。バイク47分35秒（昨年は53分47秒）。ラン28分55秒（昨年は34分43秒）。トータル1時間41分45秒（昨年は1時間56分19秒）。年代別4位（昨年は11位）。スイムで20分を切れた。シーズンオフ、トレーニングした成果だとおもう。来年も出場できるよう、しっかりと休養をとりながら日々のトレーニングをコツコツと積み重ね、トライアスロンを楽しみたい。