毎日、決まって行う朝のルーティンがある。朝起きたら「コップ一杯の水を飲む」「体重と血圧を測る」「掃除をする」「ストレッチをする」など・・・。こうしたことに加えて、「手帳に記録する」というルーティンも日々続けている。
朝昼晩の食事内容も含め、かなり詳細に記録している。主な項目としては、・天気・体温・血圧脈拍・体重・体脂肪率・歩測数・酒量・お金・スイム/バイク/ラン・筋トレの練習量などである。例えば、5月3日(金)晴れ・36.1度・118/67 脈拍49 ・71.7キロ・16,2%・9727歩 9,8キロ・2杯・1200円・スイム1,5キロ。こうしたカタチで記録する。
はたから見ればバカバカしい作業も、積み重なると思った以上の成果へと繋がる。例えば、体重の維持。特別ダイエットなど意識しなくても、70キロ前後(上下、1、2キロは簡単に増減するが、このあたりが自分が一番体調の良い体重)で維持できている。時々計測するのではなく、毎日体重計に乗って体重や体脂肪率をチェックすることで、食事やアルコールを摂る按配をカロリー計算などせずとも調整できているのだと思う。さらに加えて言えば、お金の使い方、そしてトライアスロンレースに向けてのトレーニングにも効果的である。
僕の体験から言えることは、ノートに日々の些細なことを記録するという、この単純な作業だけで、(日々ぼんやりと過ごすといった生活ではなく)自分の活動や態度の解像度が間違いなく上がる。もう少し付け加えて言えば、なんとなく気分が悪いとか良いとかではなく、例えば、ここ数日酒の量が〇〇杯で、血圧が138/70と高く、トレーニング数が1回と少ない。だから調子が悪い。と、客観的に評価することができる。別な言い方をするならば、自分の基準が持てたということでもある。自分のなかにもうひとりの自分がいる、という感覚なのだ。やることも、やるべきことも、自分を基準にして考える。
もし、何事かを成し遂げたくて努力が足りていないと思うならば、他人と比べるのではなく、努力していない自分と、努力している自分と比べてみる。要は、すべての行動や言動に対して、自分が自分を許せるかどうかなのだ。この基準を構築する上で、日々の記録は欠かせない。
矢沢も言っている。「俺はいいけどYAZAWAが何て言うかな?」と。金言である。