お掃除用ロボットを購入した。それも拭き専用ロボットを。我が家に迎え入れるに当たって、名前を付けることにした。あれこれと思案し、「FUKU-TARO(福太郎)」と名付けた。
名前を付けた理由は、C-3POやBB-8、R2-D2など『スターウォーズ』で登場するロボットたちの姿と行動を思い浮かべ、親しみを込め付き合って行きたいと考えたからだ。余談だが、『スターウォーズ』ではロボットとは言わず、ドロイドと言う。そして、第1級ドロイドから、第5級ドロイドまで、クラス別になっている。それぞれのドロイドのカテゴリーである。
・第1級ドロイド:物理、数学、あるいは医療科学に特化したドロイド。
・第2級ドロイド:工学や技術科学に特化したドロイド。
・第3級ドロイド:社会科学やサービス機能に特化したドロイド。
・第4級ドロイド:軍事および保安機能に特化したドロイド。
・第5級ドロイド:高度な知性を必要としない単純労働や重労働のためにプログラムされたドロイド。
閑話休題。数週間前、ちょっと蒸し暑く、夏を予感させる午後のことである。妻から「そろそろ床掃除をしよう」と言われた。そもそも、掃除は毎朝している。妻が言う床掃除とは、タワシと洗剤を使ってゴシゴシと洗う床掃除のことである。掃除した後は、スッキリとして気持ちが良いことは分かっている。だから年に数回行う。だが、狭い我が家であっても、骨身に堪えるほどに結構難儀な作業だ。それで、なんとなく聞こえないふりをして、その場をやり過ごそうとした。妻は、そんな僕の浅薄な思惑を読み切っていた。そして、お掃除用ロボット、それも拭き掃除専用があると言った。反射的に僕は「それはいいかも」と、答えた。パソコンであれこれと調べているうちに、流れは購入画面へと辿り着いた。後は購入ボタンをポチッとするだけ。
こうして、「FUKU-TARO(福太郎)」が我が家に届いた。早速、パッケージを開け、取扱説明書を読み、作動させてみた。作業時間およそ40分。思っていた以上の出来栄え。床はスッキリと磨かれ、爽やかな気分になった。”はじめまして「ふくたろう」。これから、よろしくお願いしますね。”と、声を掛けた。