日本経団連は18日、大手企業の今夏のボーナス妥結結果を発表した。
183社の最終集計結果は昨年比3.01%増の91万286円と、4年連続で過去最高を更新した。
中でも、自動車が2.48%増の106万4403円と全体を押し上げた。
日本に自動車産業がもたらしてくれる恵みはこれまでも、計り知れないものがあった。
だから結果として、そこの働く人がその果実を獲ることにもちろんなんの異存もない。
しかし、こうした慶賀とは裏腹に、近年国内における自動車販売が不振なのだ。
日本自動車工業会の調べによると、1996年に9.27年だった車種別平均使用年数(乗用車)が、2005年には10.93年と延びている。
こうした危機感の高まりから、日本自動車工業会が初めて「新車が売れない理由」をリポートにまとめた。
レポートのなかで特にここ数年、20〜30歳代の最大ターゲット層を中心に、将来の収入や家計負担に対する不安が高まったと言及している。
その要因をまとめてみると、
1. 保有期間の長期化と最初から車を持たない非保有者の増加
2. 公共交通網が発達した大都市への人口集中と単身世帯の増加
3. 年収300万円未満層の拡大
4. 若い世代の興味・行動の変化
これまでの、作り方や売り方ではどうにもならい、ということである。
この事態を変えていくには、いかに魅力的と感じてもらえる車を作りだせるかということは勿論だが、車という近代が生んだ消費経済のシンボルの意味をもう一度とらえ直すことからスタートしなければならいだろう。
そういえば、我が家の愛車「ゴン太1号」も7年目に突入している。
新しい車も魅力的だか、年数を重ね共に過ごした思い出に愛着が湧く。
「ゴン太1号」とは、まだまだこれからも一緒に過ごすことになりそうだ。
追伸
今年で7回目となる、国内自動車メーカーのファンサイト度分析結果を掲載しました。
ファンサイトとは?の企業サイト分析例からご覧いただけます。
https://www.fun-site.biz/funsite/img/contents/bunseki/bunseki_07.pdf
1件のフィードバック
船井総研 長島です。
いつも楽しく拝見しています。
確かにライフスタイルの変化が起きていると思います。
私も車を保有していますが、原油価格の高騰や駐車場代
等の経費から、家計では安くない維持費が車に費やされ
ています。
車は日本の経済を牽引しましたが、常に商品はライフサイクルとの相関です。
何時かこれを凌駕する産業分野が現れるのが確かだとすれば、今後の商品の時流をどう考えていくのか、楽しみでもあり、また怖くもあります。
またコメントします。
頑張って下さい!