数年前ニューヨーク近代美術館(MOMA)に行ったことがある。 その膨大な作品群もさることながら、著名な作家たちの代表作が制作年次ごとに収集されていることにも驚いた。
アーティストはなにゆえ我々にとって重要な存在なのか? 私見であるが彼らはそれぞれの時代における、ものの見方の発見者なのではかろうか。セザンヌは世界を丸、三角、四角という幾何形の組み合わせで構成してみせた。 キュビズム時代のピカソは時間軸の異なる場面の印象を同一面に展開してみせた。 ジャコメッテイは人間の本質を見つめつづけ遂に1本の細い線のような人間像を提示してみせた。 世界はこんな風にも見えるという眼差しを我々に教えてくれる人々ではないか。 だからこそショーケースとして美術館が存在し、その痕跡を覗くことで自分たち(人間)の可能性を確認するのではないかと思うのである。
おそらく美術ばかりでなく音楽、医学、科学等どの世界にも先駆者がおり、彼らが道を切り開いていくのである。 もちろん偉大な先人達と並べて語るほどのものではないし、そんな不遜な思いもないが、もしいまの自分に切り開いていく道があるとすればWebマーケティングの世界でファンサイトというショーケー ス(=ビジネスモデル)ができないだろうかということである。 企業が顧客に一方的に商品やサービスの情報を与え押しつけるのではなくファンが企業を好きで支える。 企業と顧客の目線が限りなく水平になる。 そんな顧客とともに成長していくあらたな関係づくりを提案していきたいと考えています。