第400号『ありがたい』

【小さな実り】
【小さな実り】

新しい靴を1足買ったら、古い靴を1足捨てる。
いつの頃からか、それが習慣になった。

次々に新たな欲望がかき立てられ、与えられ、刺激を受ける。
あれもこれもと欲望が先走る。

何かを欲しいと思うことは悪いことではない。
手に入れるために、努力もするし頑張りもする。
それなのに、気が付くと、手に入れたとたん、それほど欲しいモノでもなかったのではないか、と思うことも少なくない。

それに、部屋のなかに置くことのできるスペースにも限りがある。
だいいち、人は、そんなにたくさんのモノに囲まれなくても生きていける。
そして、そんなにたくさんのコトもできない。

ファンサイト通信400号。

8年余。
ひとつの場所で、ひとつのコトを続けられるのは「ありがたい」ことである。

僕の大好きな1冊から、引用する。

「ありがたい」という言葉に気をつけて見たまえ。
この言葉は、「感謝すべきことだ」とか、「御礼をいうだけの値打ちがある」とかという意味で使われているね。
しかし、この言葉のもとの意味は、「そうであることがむずかしい」という意味だ。
「めったにあることじゃない」という意味だ。
自分の受けている仕合せが、めったにあることじゃないと思えばこそ、われわれは、それに感謝する気持ちになる。
それで、「ありがたい」という言葉が、「感謝すべきことだ」という意味になり、「ありがとう」といえば、御礼の心持をあらわすことになったんだ。

「君たちはどう生きるか」 吉野源三郎著

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