3月11日、東北関東大震災が起きた。
この日、打ち合わせがあり横浜アトリエに居た。
14時46分。
突然、グラリと大きく長い揺れが続く。
本や資料が棚からバラバラと落ちる。
続いて、数枚の食器が落ちて割れた。
これまでの地震とは、レベルの違う恐怖を感じた。
揺れが納まり、すぐTVのスイッチを入れた。
俯瞰で、ヘリコプターから撮られた映像が映し出される。
息をのむ。
波が、まるで魔物か何かイキモノのように防波堤を軽々と超えズンズンと突き進む。
瞬く間に、車も家も人影も、なにもかもが波に飲み込まれる。
「早く逃げろ!」と思わず叫んだ。
画面、右上に「LIVE 中継」の文字。
まさしく、いまそこで起こっていることなのだ。
肌が粟立つ。
価値観が変わってしまうほどの衝撃をうけた。
地球的規模で計れば、岩手も宮城も茨城も千葉も東京も横浜も僅かな距離でしかない。
ほんの僅かな差で、自分が被災していたかもしれない。
私たちは長い歴史を通して、森羅万象、地震や台風といった自然がもたらす猛威との折り合いをとってきた民族だ。
だから、こうした事態にあっても、耐え、這い上がることが、まるでDNAに組み込まれているかのように、骨の随まで滲み込んでいる。
理不尽。
諸行無常。
これから、どれほどの涙、どれほどの叫び、どれほどの時があれば、この悲しみが埋まるのだろうか?
それでも、皆で歯を食いしばって耐え、頑張る。
それが、日本人の誇りであり精神である。
亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
また、被災され、困難な状況に置かれている皆様、そのご家族・ご親類の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
そして、福島原発で闘っている方々に感謝します。
3件のフィードバック
ご無沙汰しております。
我々は福岡で会社のイベントをしておりましたが、急遽中止をして災害対策本部を立ち上げました。
報道されていませんが茨城や千葉(浦安)などは液状化で大変な惨状の様です。
断水、ガスも止まっている様です。
3連休明けからどのようになるか不安です。
今回の災害は他人事ではありませんでした。実家は盛岡。知人友人は岩手宮城福島に多数。いまだに連絡が付かない友人もいます。
自分自身に出来ること・・節電、義捐金・・
あまりの無力さに涙も出ないです。
ただ現地で頑張っている方々の姿を見て自分で出来る事からしっかりやろうという気持ちを持ち続け何か力になれればと思います。
共に生きましょう…