想像してみて欲しい。
一度に、1000人もの人々が同じ食卓を囲むというシーンを。
見知らぬ人々が、テーブルを囲み食事を共にする。
ただ、そのためにだけ集まる。
はじめは、途方もない話しだと半ば唖然とした。
そして、そのシーンを観てみたいと思った。
「いっしょに食べよう。2011 Yokohama Long Tables」
(主催:NPO法人、食空間コーディネート協会、協賛:キリンホールディングス株式会社)
この祭事に参加しないかと、キリンホールディングス株式会社のA氏からお誘いをいただいた。
話しとしてはおもしろいが、果たして実現できるのか。
しかして、11月12日、土曜日、正午。
横浜赤レンガ倉庫広場で、現実のものとなった。
この日、前日から当日明け方までの激しい雨が、まるで魔法から解けたかのようにカラリと晴れた。
12時少し前、到着。
会場には、すでに8割以上の方々が着席し、開演を待っていた。
家族、友人、恋人、職場の同僚、老若男女、年齢も一切、偏らず、あらゆる層の方々が集まっている。
ともあれ、僕たちも空いた席を探し着席する。
目の前には、お弁当とオードブル、ミネラルウォーター、本日のメニューが記載されたおしながきが置かれている。
本日のメニュー
[ファーストセット]神奈川食材の彩り弁当
[大皿料理-1]神奈川オードブル
[大皿料理-2]神奈川温製ディッシュ
[椀物]鎌倉けんちん汁
[デザート]早生みかん
[ドリンクメニュー]一番搾り2011とれたてホップ、キリンチューハイ氷結レモン
司会者の「めしあがれ」のかけ声と、1000人の「いただきます」の掛け合いで、スタート。
食べて、驚いた。
江戸前穴子の南蛮漬け、はまぽーくと横浜秋キャベツの回鍋肉、横浜産ほうれん草の胡麻和え、五菜炊き合わせ、じゃこごはん、横浜地鶏の厚焼き玉子、小田原かまぼこ、ローストはまぽーく、等々。
祭事にありがちな、取り敢えず、この場を取り繕えばいいといったものはなに一つ入っていない。
どれも、上質なこだわりを感じさせる食材と、手間ひまをかけた品ばかりである。
それにしても、なんとも不思議な空間である。
見事に晴れた秋空の下、ピクニックにでも来たような気分に浸りながら、見知らぬ人々とテーブルを囲み、食べ、且つ飲む。
ただ、それだけなのに、自然と笑顔がこぼれ、会場のあちらこちらで隣り合わせた人と話し始めている。
いまの、日本に必要なのはこれだと思った。
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【先週のアンケート結果です】
教えて下さい。
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それは、素敵な出会いだったと思います。