去年2月からほぼ毎日2時間ほど、お料理教室の先生方をfacebook上で追っかけをしている。
なぜ、こんなことをしているのかお話したい。
これまで、企業の商品やサービスのファン(かつて優良顧客あるは消費者と呼ばれていた)
は企業から一方的にマス広告等で情報を与えられ、欲望を喚起・収奪されるがままだった。
しかし、インターネットの出現、普及によって、ファンが置かれていた立ち位置が一遍した。
これからは、ファンと企業がともに成長し、居心地の良い関係を築いて行くことが肝要である。
しかるに、居心地の良い関係を構築する場として「ファンサイト」が必要になる。
「ファンサイト」を構成する5つの要素。
・サイトに名前を付ける。
・ファンのペルソナを徹底的に描く。
・企業とファンの間にコンシェルジュを設置する。
・ファンの発言を企業の都合ではなく多数掲示する。
・ファン同士が発言する場を用意する。
この要素を2001年「キリンシーグラム社(当時)のウイスキー、ボストンクラブの
ファンサイト構築で導入した。
(詳細は2006年著作した『企業ファンサイト入門』日刊工業新聞社刊でご高覧ください)
いろいろな要因も重なり、最終的にこのサイト開発で数多くのファンとつながることに成功した。
この成功を基に、もっと多くの企業に「ファンサイト」の導入を促し、世の中に布教(笑)するべく、2002年ファンサイト有限会社を起業した。
もちろん、現在も企業ファンサイト作りのお手伝いを続けている。
しかし、いつも気になることがあった。
日進月歩、変化の激しいweb領域にあって、その動きに合わせながらファンサイトも変化して
いく必要がある。
そのためには、自社での開発や実験は欠かせない。
そして、有効性の高い方法を検証していく必要がある。
これまでファンサイト制作でのコンテンツ提供を通して、気がついたことがある。
ウェブサイトコンテンツの3強。
・旅
・占い
・食
「食」コンテンツでファンサイトの実験をしてみよう。
それが、2009年から始めたお料理教室の先生方とそのファン(生徒さん)が集まるファンサイト「andparty(アンドパーティ)」である。
さらに、2012年2月からは
「Facebook版andparty」を立ち上げ、日々の情報更新を行っている。
「andpartyファンサイト」を構成している5つの要素。
・サイトに名前を付ける。
→ andparty(アンドパーティ)
・ファンのペルソナを徹底的に描く。
→お料理教室の先生方とそのファン(生徒さん)
・企業とファンの間にコンシェルジュを設置する。
→コンシェルジュカワムラとコンシェルジュ柳澤
・ファンの発言を企業の都合ではなく多数掲示する。
→andparty「お料理教室レポート」
・ファン同士が発言する場を用意する。
→Facebook版andpartyの活用
現在、85名の先生(マイスターとお呼びしている)と先生のファン(生徒さん)が参加しての
ファンサイトに育った。
もともと、自社の実験的なプロジェクトとして始めたものであるが、それでも幾つかの企業から
レシピ開発や、サンプル調査依頼もいただきはじめた。
なによりも、日々、マイスターの先生方から送られてくるお料理やお菓子の写真とテキストが素晴らしい。
クリエイティブで且つ、ポジティブなエネルギーに満ちあふれている。
美味しいものには、そうしたパワーがあるのだろう。
だから、編集作業をする朝夕の日課が楽しく、こちらまでエネルギーをチャージされる。
ただ1つ困ったことがある。
それは、やたらにお腹が空き、食べ過ぎてしまうことだ。
減量が上手くいかない原因は、これではないかと思っている。