ここのところ、立て続けにプロジェクト会議に参加する機会があった。
そして、気がついたことがある。
出席しているメンバーのほどんどが30代を中心に、20代から40代前半の方々なのだ。
当たり前といえば、当たり前である。
この世代が、実質的に社会の中心にいて、現場を動かしているのだから。
ありがたいことである。
60を過ぎたジジイの、ポジションを考えてくれてる仲間と共に仕事することが出来る
ことに感謝したい。
そして、僕は年下の仲間たちと仕事をする時、ほんの少し注意していることがある。
それは、僕自身の発言のなかで、過去の成功事例に寄りかかり過ぎないことを。
言うまでもないことであるが、人は自分に甘い。
不遜にも、成功は自分の自助努力の成果と思い、失敗は他人や環境のせいだと感じる。
そして、この成功体験は過大評価につながり、成功には、あたかもそれに至る必然が存在
していたかのように物語を作り始める。
全面否定はしないが、成功体験をパターン化して敷衍することが失敗の原因になること
も多い。
では、問題解決のためにはどんな態度で臨めばいいのか。
・過去の成功事例に寄りかからず、事実として点検する。
・結果に振り回されることなく、客観的に評価する。
・推測するより、現場で実際にやってみる。
成功事例を話すときは慎重に、そして過去に学ぶより、若い仲間と共に叡智を集め行動
してみる。
マスマーケティングからソーシャルマーケティングへと中心軸が移り変わりつつあるいま、
競争することではなく、共創することが求められているのではないか。
行動すれば、自ずと次に解決しなければならない問題が見えてくる。
まずはやってみる。
つまり予測の難しい未来ではなく、まずは次の一手につながる現在に対応していくという
戦略を考えていきたい。