【2001年、マツダにファンサイトを提案した】
一昨年から日本マーケティング塾、そして昨年から流通問題研究協会主催のセミ
ナーで、ファンサイトとは何か?をお伝えする機会をいただいている。
今年もまた、8月8日、9月9日、9月16日17日、10月17日18日と続く。
その、プレゼンテーション資料を整理しているうちに、あらためてマーケティン
グ思考とは何か?と自問してみた。
事実、これまで多くの企業とお付き合いして感じたことである。
セールスに強い会社は数々あるが、マーケティング思考に根ざした会社はほんの
僅かである。
そもそも、マーケティングとセリングは同じ、あるいは似たようなものだと思っ
ている会社のほうが圧倒的に多い。
マーケティングを体系化したフィリップ・コトラー師曰く。
「マーケティングとセリング(営業・販売)は別物である。マーケティングは
全社的な取り組みである」と。
マーケティングとセールスの違いを例えて言うならば、種まきと刈り入れのこと
を思い浮かべてみればよい。
上手なマーケティング活動とは種まきと同じである。
種まきなくして、将来の実りはない。
上手な営業活動とは、効果的に刈り入れをすることと同じである。
短期的に収穫が多ければ、営業は大いに自慢するだろうが、マーケティング活動
による種まきがなければ、そのうち成果が上がらなくなる。
このふたつのバランスをいかにとるかだ。
さらに煎じ詰めて考えるならば、優れたマーケティングとは、
・市場や顧客をセグメントし、
・自社のポジショニングを定め、
・ニーズに応じた商品やサービスを提供、
していくことに尽きる。
こうした要素を重ねて見ると、マツダ・カゴメ・花王・P&G・ネスレ等、マーケ
ティング思考をベースに、成功している企業の姿が浮かび上がってくる。
さて、あなたの会社はマーケティング思考か、それともいまだにセールス思考のまま
か、いま一度、とくと眺めてみてはいかがだろう。
御礼。
700回目のファンサイト通信をお送ります。
これまで、ありがとうございます。
これからも、ご高覧のほどよろしくお願いします。
ファンサイト有限会社代表 川村隆一