第734号『カワムラand〇〇party』

【会場準備中】

最近、仕事ばかりか私事までも人と直接会うことも、電話で話すことすら少
なくなり、気がつけばPCだけでの遣り取りで、粛々と進んでいくことが稀で
はない。
ウェブをベースに生業を立てている身としては、とても合理的なことではあ
るが肌感覚で考えれば、少し肌寒い思いもある。

例えばスマートフォンやTVでは、何であれ短時間に見ることも、知ることも
できる。
しかし、それはあたかも同一の体験をしているようでありながら、実はバラ
バラに寸断され、切り貼りされた疑似であり、決して生身をともなう出会い
のそれとは違うものだ。
私たちはいま、際限なく恣意的な選択と偏向的な編集が可能な、超ご都合主
義の時代に生きている。

そして、ヒリヒリとした喉の渇きのようなものを感じた。
そんな思いがあり、身体で感じることのできる何かをと、春から少しづつ考
え、妻と二人三脚で準備を始めた。

そもそも何をするのがいいのか?
そして、この問への答えを出すべく実行した。

5月20日(土)快晴。
この日の夜、仲間と食事と酒を共にする20名ほどの小さな会を主催した。
かつてオフィスを置いていた、浜町でのライブイベントから6年ぶりの開催。

ファンサイトには「andparty」というサイトがある。
その特徴は、お料理教室をはじめ、お料理に関連することで指導的な方々
(マイスターとお呼びしている)の情報を提供するサイト「andparty」を運営
している。
現在、ご参加いただいているマイスターは122名。

今回、カレーとスパイスの伝道師として多くの書籍も上梓されている渡辺玲
先生も快く賛同してくださり、この会を企画することにした。
渡辺先生が名付けてくださった「カワムラandワタナベparty」。

・会場をどこにするか?
・いつ何時からがいいのか?
・どんなお料理にするか?
・どんな飲み物を用意すればいいの?
・そもそもどなたにお声掛けするか?
・それも、どんな理由で?
・お金はどうする?

不安と具体的な幾つもの問を1つ1つ解消しながら、ようやく「カワムラand
ワタナベparty」を開催した。

美味い食べ物と酒があり、最高の会話が続き、あっという間の4時間が過ぎた。

あらためて感じたことがある。
人を信じ、人を信じられる自分を信じる。
さもなくば、仲間も自分も成長しない、ということを。

さて、次回はどんな仲間と「カワムラand〇〇party」をしようか・・・?

そして、気がつけばヒリヒリとした喉の渇きもなくなっていた。
そういえば、喉の渇きを仏教用語では「愛」と言う。