第805号『素直の法則』

【あの日ののぞみ246号】

中村文昭さんの自伝的小説『あの日ののぞみ246号』
センジュ出版から上梓された。

その出版記念パーティが昨年12月22日、北千住の東京芸
術センター20階にあるレストランで開かれた。
今回この会への参加は、センジュ出版代表の吉満明子さ
んからお声がけをいただいたからだ。

吉満さんは、大手出版社で編集長として数々の書籍やウ
ェブでの展開を手がけてこられたが、ご自分が納得でき
る本造りに取り組みたいと、2015年に足立区千住にセン
ジュ出版を立ち上げた。
そして、珠玉ともいえるような、書籍を精力的に紡いで
いる。
その代表作の1つが2017年公開となった映画『8年越しの
花嫁』(瀬々敬久監督作品)の原作を企画・編集された。

吉満さんとは、現在なかなか困難なプロジェクト案件を
共に戦い、なんとか実りあるものにしようと懸命に組み
立てている同志である。

さて、この出版記念会の主役である中村文昭(なかむら
ふみあき)さん。
中村さんは、三重県出身の実業家として、レストラン・
ウェディング事業などを展開している他、講演家として
年間300日以上講演活動をされ、数々のビジネス書の執
筆もされている。
また、農業と若者をつなげる「耕せ!にっぽん!」プロ
ジェクトや、素敵な先生達にスポットを当てたイベント
「あこがれ先生プロジェクト」などもプロデュースして
いる。

これまで、数々のビジネス書を出版してきた中村さんに
して、今回はじめての小説本が『あの日ののぞみ246号』
なのだ。
早速手に取り読んだ。
めちゃくちゃ泣ける純愛小説であり、成長物語でもある。

この会では、吉満さんのご配慮で、著者中村さんの隣の
席をいただいた。
中村さんのお話は、分かりやすく面白い。
なにより、人の心にグイグイと(暖かな矢が)突き刺さ
ってくる。
そんな、気持ち良さがある。
この会話の中で、いくつも得心するお話をいただいた。

その中の1つである。
「人の話を聞くにも、『すごいですね』『なるほど~』
『おもしろいですね~』って相づちを、心を込めて打つ
と、不思議と自分の心もちゃんと相手に向くし、相手も
心を開いてくれて、どんどん大切なことを教えてくれる
もんなんですよ」。

これを素直(す・な・お)の法則というんです、と教え
ていただいた。