第815号『不易流行』

【そして舟は往く】

今月9日は、ファンサイト有限会社が誕生した日である。
2002年4月9日から数えて、18期目に突入する。

実に、多くの人に支えられてここまできた。
心底、感謝の気持ちで一杯である。
そして、あらためて思うことがある。
僕の仕事への気持ちや態度に、これまでもこれからも
変化はない、と。

企業ウェブサイトの表現(コミュニケーションやデザ
インの設計と実施・運用)が僕の生業である。

一般的にみれば、デザインやコミュニケーションとい
った、どちらかと言えば分かりづらい領域の仕事であ
る。

そして、いまだにこうした領域(デザインやコミュニ
ケーションといった)は、感覚的で曖昧な美意識や恣
意性(思いつき、といった)に寄りかかって成立して
いるものだと思われている。
これでは、クライアントから依頼された意図や真意を
本当に伝えることはできない。

僕の仕事は企業からのメッセージを正しく、且つ、分
かりやすく(翻訳して)お客様に伝え、好きに(ファ
ン)なってもらうための作業なのだ。

だからこそ、仕事をするうえで自分自身を律する(あ
る種、憲法のような)5つの指針を持っている。

1.クライアント(企業が取り扱っている商品やサービ
ス)に対する的確な理解ができているか。

2.企業からのメッセージを伝えるためのコミュニケー
ションワード(旗印となるキーワード)を理解してい
るか。

3.自らが、お客様(消費者)の目線で不満や不具合を
指摘(課題や問題を発見)できているか。

4.人と社会に対する健全で倫理観(明るい希望)のあ
る見方をしているか。

5.川村とファンサイトに仕事を依頼したことで、課題
が解決する方向に向かっていると言ってもらえるよう
に全力で考え行動しているか。

大切にしている言葉がある。

「不易流行」。

変えるべきところは、すぐにでも変える。
しかし、変えてはいけないところは、こだわりを持っ
て拘泥する。

これまで、ありがとう。
そして、これからもよろしく。