第1001号『運勢 大吉』

先週、妻と妻の二人の友だち、そこに僕も加わり四人で豊洲と築地界隈で遊んだ。事の発端は、友人のSちゃんから豊洲市場にある美味しいお寿司屋さんでランチを食べないかとの誘いがあり、喜び勇んでの参加だった。

お寿司屋さんに予約した時間まで1時間以上もあり、まずは築地場外で鮮魚や乾物、野菜を物色してお店巡りをして楽しんだ。インバウンドの回復もあって多くの外国人が訪れていた。築地に限らず、どの街でもどんな国でも市場は楽しい。そんな活気と賑わいのある築地市場の一角に、波除稲荷神社がある。

巨大な赤と黒の獅子が祀られている神社としても有名である。その獅子が鎮座しているお社の脇にみくじ箱があり、200円の賽銭を入れ、みくじを引いた。開くと「末吉」。またしても「末吉」かとの思いで、このみくじを枝に結んだ。

この日は夏越の大祓いが行われ、本殿前では芽の輪くぐりのお祓いの行事が開催されていた。僕たちも、この大きな輪をくぐり清められた気分になった。本殿に詣でると、そこにもみくじ箱がある。ふと、芽の輪くぐりのお祓いをしたばかりだし、もう一回引いてみようと思いたち、みくじ箱に賽銭を入れみくじを引いた。おもむろにみくじを開くと、「大吉」の文字が飛び込んできた。僕はおもわず、”やったー”と声を上げてしまった。それほどに嬉しかった。

実はこの正月以降、訪れた神社仏閣3箇所でみくじを引いているのだが、ことごとく「末吉」ばかりを引き当てていた。正しい有り様かどうかは脇において、「大吉」がでるまで引き続けようと整理のつかない決意をしていた。がっかりするほどに、1月からあまり嬉しくないことが続いていた。まず、アキレス腱断裂の大怪我をし、当てにしていたプロジェクトが延期になり、さらに愛猫の病気が見つかるなど、気持ちが塞がるようなことが重なっていたからだ。

みくじ一枚で状況が大きく変わるほど甘くも簡単でもないことは重々承知してはいるが、それでもなんだかとても嬉しかった。理路には欠けるが、気分が高揚し漠とした壁のようなものを突破できそうな気分になった。

みくじの言葉はこうだった。

「第十三番 友
あなたのもとに集う友をつなぐ架け橋になりなさい。あなたは人をひきつけ一つにまとめる力がある。一人ではできないことも友を集め成し遂げなさい。どんな困難もあなたがいれば乗り越えられます。
運勢 大吉」

よし、もう少し頑張ってみようと自分に言い聞かせた。

4件のフィードバック

  1. 大変僭越ながら、自分は川村さんの「友」だと自負しております。笑

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