第一生命保険株式会社の法人顧客向けビジネス情報誌、Biz Prime[ビズプライム]6月号(月間6万部発刊)に、弊社ファンサイト有限会社が紹介された。
この冊子には、第一生命と取引のある企業の中から毎月2社紹介される。つまり、年間24社中の1社に弊社も選ばれたということになる。とても嬉しく有難い出来事だ。取材時、企画担当の方から伺った。掲載される企業の特徴は、その時代の旬な事柄に合致していて、チャレンジ精神を持って事業に取り組んでいる企業を探し選んでいるとのこと。弊社も、そうした取組をしていると、日本を代表するエスタブリッシュメントから判断してもらえたことを素直に喜びたい。
振り返って見れば、キリンシーグラム、マツダ、ボーダフォン、B&M、明光義塾、岩塚製菓、日枝神社等々と、数々の企業プロジェクトを通し、2002年4月に創業して以来23年間、継続的なファンづくりが企業の安定的な存続と発展を支える。”企業を支えるのはファンだから”と言い続けてきた。
なぜ、そう断言することができたのか?その理由のひとつは、95年にMicrosoft社が発売した「ウインドウズ95」の登場。個々人がパソコンからダイヤルアップ接続したり、Webブラウザを使ったりすることができるネットワーク機能が充実したことで、インターネットへの接続が容易になり、利用者を増やした。さらに、2001年には、ブロードバンドサービスとして、高速・定額料金・常時接続というかたちで多くのユーザーがネットを介して繋がり始めた。
結果、ダイレクトにお客様が企業とやり取りすることができるようになった。
この事実は、お客様と企業との関係にどんな変化をもたらしたのか。企業が情報を専有し、お客様に教え与えるという(先生と生徒の関係のような)一方的な構図を破壊した。つまり、お客様は意志を持った「ひとりの人間」として企業のサイトに訪れ、それを迎える企業にとっても、お客様はもはや「見えざる群衆」ではなく、顔立ちのはっきりした「個人」としてたち現れたのだ。こうした関係がより良く深まれば必然的に「ファン」となり企業の応援団にもなる。もはや、お客様は単に消費する人ではなくなった。
仕組みが変われば、やり方も変わる。2002年創業以来、僕が唱え続けている「企業ファンサイト」とは、お客様が何を求め、どんな商品やサービスを提供すればよいのか、どこをどう改善すればよいのか、その具体的な考え方や、方法を見つけ出すことのできる実践的な手法である。企業とお客様が一対一で向き合い、より良い関係を築き上げ「企業とお客様がともに成長する」ことができる仕組みづくりなのだ。
ファンと熱を共有し成長する「企業ファンサイト」づくりをこれからも提案したい。そのためにも、今回、Biz Prime[ビズプライム]に掲載されたことを機に、改めて初心を忘れず覚悟して取り組みたい。