第266号『努力するということ』

【石庭】
【石庭】

自慢にもならないが、僕は負けることや、上手くいかないことには慣れている。
世の中にはどうにも手に負えないことや、どうやってもかなわない相手が山ほどいる。

今年は、いろいろな出来事が続いた。
アトリエの開設と同時に、年間契約をしていた企業の業 績不振で契約更新することが出来なくなった。
しばらくして、今度はまとまりかけていた仕事を理不尽な理由で破棄された。
いろいろある。
でも仕事は失ったら、また獲ればいい。
それより、もっと辛いことに、大切な仕事仲間だった料理研究家のカマタスエコさんが病気で倒れ、突然の訃報を受けた。
さらに個人的なことではあるが、母も亡くした。
悲しいとが重なり、辛い一年だった。

人生は公平ではない。
いや、むしろ基本的に不公平なものである。

さらに、僕は器用な人間でもない。
だから、どんなにリスキーな状況のだとしても、やるからには全部にコミットしないと気が済まない。
こうして、これまで痛いおもいをし、身銭を切りながらやってきた。
そして、身に付けたことがある。

それは、諦めずに努力するということ。
もちろん、時間も労力もかかる。
しかも、報われないことも多々ある。
でも、不器用であれ、不公平であれ僕は諦めない。
なぜなら、どんな不公平な状況にあっても、その不公平さの中に公平さを見つけ出すことができる、と、僕は信じている。

結果は終わるまでわからない、だから諦めない。
なにが起こるかわからないのではなく、諦めないから、なにかが起こるのだ。

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今年も、ファンサイトとファンサイト通信を応援して いただき、
ありがとうございました。
すがすがしく、健やかな年末年始をお過ごしください。
次号、ファンサイト通信267号は来年1月11日(金) より、配信開始となります。
来年もご高覧のほどよろしくお願いします。

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