第410号『前へ進む』

来年2月から、アトリエを浜町から横浜に移し、ヘッドオフィスを神田錦町河岸に置くことにした。
移転は創業以来これで3度目。

理由は、秋から売り上げがなかなか戻らないことと、加えて、新規事業を軌道に乗せるには、もう少し時間がかかりそうだ。
更に、予感であるが、来年、国内の景気はもっと厳しい状況になると観ている。
ならば、体力がまだ十分にあるうちに固定費を圧縮し、次の打ち手を考えるほうが得策だと判断した。

移転すると決めて、改めてファンサイトという法人の存在理由を考えてみた。
不易流行。
変えるべきものは何か。
そして、変えてはならないことは何か。
時々に変化するファンの動向をしっかりと捉えつつ、ものづくりの根幹は変えない。
この均衡をいかに持続出来るかである。

アトリエのある浜町・人形町の界隈で仕事をし、暮らして4年が経つ。
路地と点在する小店が、なんとも言えない風情を醸し出している。
特に食を提供する店のレベルはどこも高い。
こんなに頃合いの良い街は他に知らない。
離れがたい街である。
アトリエの窓から見えるスカイツリーの完成を待たずに去ることにも、痛覚の思いがある。

しかし、いま変化が必要なのだ。
過渡期とは、自らが、それぞれの工夫によるより乗越えることのできない困難な状況のことである。
だからこそ、行動する時なのだ。
上手くいくかどうかは判らない。
結局のところ、手応えは手探りによるより他ない。
応援してくれる仲間と、ファンサイトのスタッフを信じて、前へ進む。

お知らせ。

ファンサイト通信410号でもお伝えしましたが、来年2月よりオフィスとアトリエの場所が変わります。
詳細は、来年1月中旬に、ファンサイト通信および弊社サイトにてお知らせします。


今年も一年、ファンサイト通信のご高覧ありがとうございました。

次号は、来年１月7日（金）411号の配信予定です。

清々しい、年末年始をお迎えください。