8月最後の日曜日、十数年ぶりに妻と友人の3人で「本牧ジャズ祭」に出かけた。
JR根岸線、根岸駅からバスに揺られること10分。
会場の本牧市民球場に近づくにつれ、ビートの効いた音と焼き肉の臭いが漂ってくる。
会場に入ると、かつてと変わらぬ光景が広がっていた。
ゆるい、ともかく、ゆるいのだ。
バーベキューをしながら、子どもと遊びながら、ビールやワインを飲みながら、ステージ前で音楽にあわせて踊りながら、各々思い思いに楽しんでいる。
日本のジャズ・フィエステバルの歴史は、1977年に田園調布の田園コロシアムスタジアム(かつてテニスクラブのメインスタジアムとして使用、いまは存在していない)で開催された「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」から始まる。
幸運にも、僕はこのジャズ祭を観覧した。
すり鉢上の観客席の後方で、ビール片手に文字通り、青空の下でのコンサートは爽快でさえあった。
その後、バブル経済とも相まって「斑尾ジャズフェステバル」、「マウント・フジ・ジャズ・フェステバル」など大きなフェステバルだけではなく、雨後のタケノコの如く、町おこしのイベントとして日本各地にジャズ・フェステバルが生まれた。
しかも、スポンサーも面白いように付いた。
ライブ・アンダー・ザ・スカイにはJTが、斑尾ジャズにはバドワイザーとボーダフォンが、マウント・フジにはハイネンケンとスバルが、といった具合にである。
しかし、それもバブルの消滅とともに、大半が泡と消えた。
後に残ったジャズ・フィステバルは、大企業のスポンサーも代理店も入らず、スタッフの想いと奏者の意気込みとファンの応援で成立しているところがその大半である。
「本牧ジャズ祭」は、今年で30回目を迎える。
第1回開催が、1981年。
現在も続いているジャズ・ファステバルとしては、日本最古である。
これに続くジャズ・フェステバルといえば、1982年に始まり、今年30回を迎える「神戸ジャズ・ストーリー」、23回目を迎える「モントレー・ジャズファステバル能登」、「仙台市定禅寺ストーリー・ジャズファステバル」の21回などである。
「本牧ジャズ祭」は本来、今年31回目だった。
しかし、昨年、経済的な事情もありどうにも開催が厳しく、休んだ。(昨年の冬、臨時開催をしたが)
やっぱり「本牧ジャズ祭」は、夏が似合う。
どんな状況になろうが、スタッフと奏者とファンの熱があれば続けられる。
気が付けば、ほとんどの観客がステージ前に集まり、ミッキー吉野のキーボードと渡辺香津美のギターにあわせスイングしていた。
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b.満足——————————-32%
c.まずまず(いつもと変わらず)——-24%
d.やや不満—————————16%
e.不満——————————-8%
夏を満喫している人が半数以上。でも、まだまだ遊び足りないのではないでしょうか。
日本人は、もっと休んで、もっと遊ぶほうがいいと思うのですが・・・。
ご協力ありがとうございました。