世の中に、自分と同じ顔立ちや、似たようなことを考えている人間が3人はいるという。
誰から聞いたのかは忘れたが蓋し、である。
スポーツ選手、歌手やアイドルだけではなく、企業の商品やサービスにもファンは存在する。
そのファンをこそが、これから企業にとって最も重要な財産になる。
ここ数年、マス媒体の有効性が問われているなかで、ウェブとリアルに跨がった施策で、ファンサイトを構築することが急務ではないか、と。
企業ファンサイトの布教(笑)活動を続けて早、10余年。
時に、独りよがりな想念で、孤立無援の戦いをしているのではないかと、自信が揺らいだことも一度や二度ではなかった。
しかし、同志はいた。
昨年までブックオフオンライン株式会社取締役を務めた河野武氏。
そして、アジャイルメディア・ネットワーク株式会社代表の徳力基彦氏。
お二方とは、お会いし、同じ方向を向いて歩んでいるとの確信をもてた。
(ファン、パートナー、エバンジェリストなど、各自それぞれ呼び名こそ違え、ここに核心があると)
もうひとりは、まだ、お会いしたことはないが著作やブログを拝読するたびに、我が意を得たりと頷かずにはいられなくなる、コミュニケーション・デイレクターの佐藤尚之氏である。
2日ほど前、「明日の広告」に続く佐藤氏の新刊、「明日のコミュニケーション」−「関与する生活者」に愛される方法−を読んだ。
僕が、某企業のご担当者にファンサイトについてプレゼンをしている場面を、そのまま視られたのではないかとおもうような内容だった。
少し長くなるが一部引用する。
————–ここから
ソーシャルメディアの重要性はなんとなくわかる。
何かを根本的に変えそうだし、変えるだろうということも理解できる。
それに先手先手で対応する必要があるんだろうなという焦りもある。
でも、どうすればいいのかわからない。キャンペーンへの組み込み方もわからない。
結果が出せるか自信もない。と、口々におっしゃるのである。
特に上司や役員に説得できないと皆が言う。彼らにこう言われてしまうらしい。
企業ツイッター・アカウントを何千人がフォローしたからといって何なのか。
フェイスブックページの登録者が1万人を超えたからってどうなるのか。
そんな数千人とか1万人とかで何かが変わるのか。
CMで数百万人に伝える方がやっぱり効果があるんじゃないか。
「絆」とか「つながり」とか「対話」で商品が売れるのか。
生活者と向きあうことの大切さはわかるが、非常に手間がかかるわりに、どのくらい効果が出るのかわかりにくすぎないか。
それに、もし荒れたらどうなるのか。
生活者がつながってクレームをじゃんじゃん入れてきたらどう対応するのか。
そういうリスクを考えた上で、あえてソーシャルメディアを扱った方がいい理由を述べよ!
・・・もっともなご指摘だ。
————–ここまで
確かに普及率は低いし、ノイズも多い。
そのうえ広告効果もわかりにくい。
でも、それらを補って余りある大きな特徴がある。
ファンは、社会や文化、流行、購買に大きな影響を与える「関与する生活者」をつなげ、強く結びつけ、その行動を加速させる。
ファンサイト的に言えば、そういうことである。
先日、Y社様とファンサイト構築の契約が成立した。
リスクを補って、余りある大きな価値があることに気が付いた企業が動き始めた。
H氏を先頭に、マーケ部担当の方々は、強い意志力と冷徹な判断力をもって、上司を説得し「ファンサイト」の構築を押し進めている。
新たな地平を切り開くためにも、我々ファンサイトの総力を結集し、このプロジェクトを成し遂げる覚悟だ。
【今週のアンケートです】
教えて下さい。
あなたは仕事と遊び、分けていますか?
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【先週のアンケート結果です】
教えて下さい。
ご自身も含め、あなたの家族の誕生日会を開きますか?
a.必ず祝う——————–67.9%
b.時々思い出した時に祝う——21.4%
c.やらない——————–10.7%
7割近くの方が必ず祝っているのですね。
私たちにとってお誕生日会は、絆を確認する大切なイベントなんですね。
改めて認識しました。