第468号『10と1年目』

【晴れの日に】
【晴れの日に】

2002年4月9日にファンサイト有限会社は創立した。
もうすぐ、11回目の創立記念の日を迎える。

50歳で無謀にも起業。
そのきっかけの1つは、芸能人やスポーツ選手だけではなく、企業の商品やサービスにもファンがいるということを発見したからだ。
それは、大手スポーツメーカーのウォーキングシューズの販促企画に関わった時のことである。
当初、6店舗ほどの直営店のなかで、商圏が一番狭いある地方都市の売上がダントツによかった。
不思議に思い店長会議開催の折り、それとなく聞いてみた。
そこで分かったことがある。
その人は、人を連れてくる。
その人は、購買に繋げてくれる。
多い時には月に20足以上の売上になったという。
そんな、超スーパー口コミをする人がいるのだと、店長は教えてくれた。

にわかに信じがたく、直接その方にお会いした。
小柄で、一見どこにでもいそうな50代後半の女性だった。
話しを伺った、その回想である。

何気なく新装オープンしたお店に入ると、店長から足の計測を薦めらた。
足を計る?!、その体験が新鮮だった。
そして、その計測データをもとに選んだ靴に足を入れてみると、外反母趾で困っていたともあり、これまでの感覚では経験したことのない履き心地だった。

ご自分の感動をきちんと言葉にでき、そして、なによりもこのウォーキングシューズの特徴を微にいり細にいり話せる方だった。

つまり、ご自身が体験した感動や、なぜ履き心地がいいのかの客観的な知識を持って、きちんと知人や友人と共有できる人、それがファンなのだ。
これが、スーパーファンになるための基本要素である。
ならば、スーパーファンとまでいかなくとも、ファンに育っていただくことは出来るかもしれないと感じた。

この方法を、2001年にキリンシーグラム社のウイスキー、ボストンクラブのファンサイト「極楽クラブ」で応用してみた。
結果、17万人のユニークユーザーを集めることに成功。
この一連のことについては、日刊工業新聞社より、『企業ファンサイト入門』で詳しく書きました。

普遍性のあるコトやモノには、必ず再現性がある。
ファンが集まり、企業とともに居心地のよい場を育てていくことが出来るし、これから企業は積極的にそうした場を提供していかなければならなくなるだろう。
そして、それを実現するために起業した。
だから、社名もファンサイトとした。

企業にとってファンは最強の味方にもなり最悪の敵にもなる。
単に企業のFace bookページを作っても、だから・・・、それで・・・、となるのが落ちである。
いま、企業とファンの新たな関係をどう結べばいいのか。

ファン作りとそのあり方を伝導してきて10年。
そして、次へのあらたな1年目を迎える。

ファンサイト宣言
□ファンと熱気を共有できているか。
□ファンの欲しいものを知っているか。
□ファンをえこひいきしているか。

お知らせ


ファンサイトは11回目の創立記念日を迎えます。

「恒例!ファンサイト創立記念観桜会」を開催します。

4月6日(金)場所:浜町公園(都営新宿線 浜町駅徒歩30秒)

時間:夕方より(川村は4時ころから場所を確保するため、桜の木の下で飲んでます)
お時間のあるかたはどうぞ。

待ってます。

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