第491号『昨日出来たことを今日も続ける』

【雨の中でスタートの時を待つ】
【雨の中でスタートの時を待つ】

9月23日日曜日、6時起床。
昨夜から、南房総千倉の宿にいる。
外は雨。
昨日までの暑さとは打って変わり、肌寒いくらいだ。

これから、「第41回南房総市ロードレース千倉」で走る。
距離は10キロ。
このレースに2003年から、ほぼ毎年参加している。

毎年、3,4回、様々なレースに参加しているが、その中でも、この「南房総市ロードレース千倉」は、お気に入りのレースである。
理由は、走っていて気持ちが良いことと、馴染みの宿と居酒屋が千倉にあるからだ。
なにしろ、町中の人たちの応援と太平洋を眺めながら走るレースコースで、「日本のロードレース100選」にも選ばれているほどである。

しかし、今日のこの雨は、走ろうという気持ちを萎えさせるには十分過ぎる。
雨は一向に止む気配はない。
いや、むしろ風も加わり激しさを増している。
こんな雨風中で走って、風邪でもひいたらと、少し躊躇した。

降り止まぬ雨を眺めながら、ふと、60歳を迎え、あと何年こうして、レースに参加できるのだろうかと思った。

そして、知人のM君が取材で話しを伺った、聖路加病院名誉医院長、日野原重明医師の話しを思い出した。
M君は今年、101歳になる日野原医師に、元気でいることの秘訣は何かと問うた。
師は静かに微笑みながら答えた。
「先月できたことを、今月もする。つまり、昨日できたことを今日もする、ということの繰り返しです」と。
いまでも毎朝、2階にある執務室まで、エレベーターを使わず、ご自分の足で階段を登っているという。

雨の中でのレース、今年のタイムは1時間2分57秒。
さて、これから何年、走り続けることが出来るか。
自分なりに、昨日出来たことを今日も続けたい。

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