第533号『プレゼンテーション』

【秋空のプレゼンテーション】
【秋空のプレゼンテーション】

先日、取引先の営業担当者40名へのプレゼンテーションの機会をいただいた。
内容は、いま進めている「ファンサイト」プロジェクトについて。
営業職は、会社の窓口としての顔を持ち、さらに、商品を売り込む最前線部隊
でもある。

だから、自分たちの営業活動に使えるか否かに対する判断も厳しい。
そうした、彼らに対し当然のことだが、与えれた時間で分かりやすく、ポイント
を押さえた話し方を心がけた。
僅か小一時間だったが、良い時間を共有できたのではないかと思っている。

プレゼンテーションの時、ボクは心がけていることが1つある。
それは、その時々の状況に応じて、プレゼンテーションする相手の肩書きをボク
なりに(心の中で)呼び変えてみる。

例えば、広報の代わりに「コミュニケーションプロデューサー」と呼び変えてみる。
すると、情報の品質を管理するプロを相手に、ボクは話を組み立ててみることに
なる。
例えば、経営企画なら「ネゴシエーター」と捉えてみる。
そうすると、難しい交渉をまとめていく相手に、ボクの考えを組み立て話すこと
になる。

これは、別段ボクの専売特許でもないし、新手の戦術でもない。
すでにディズニーランドでは、働く人々を、アルバイトとはいわず、彼らを
「キャスト」と呼び変えている。
さらに、スターバックスでは、アルバイトではなく「パートナー」と呼んでいる。

この2つの事例に共有することは、アルバイトという、人称の曖昧な誰でも良い
という関係ではなく、どんな繋がりを持ちたいのかを、それぞれ独自に作リ出し
ているという点にある。
心構えと行動を共有し、実行するためには、誰でもない人称としての肩書きを少
しずらしてみる。
ここに、発明(アイデア)がある。

今回、ボクは彼らを営業担当とは呼ばずに「ファン・ユーザー」と(心の中で)
捉えてみた。
誰よりも商品に詳しいユーザーであり、ファンとして位置づけることで、お客
様の立場に立つことができる。

「売ろう」ということが先にくるのではなく「商品の良さを伝える」という
伝道師(ファン)になってもらいたい。
そんな、思いでボクは彼らにプレゼンテーションした。

2件のフィードバック

  1. 営業担当の人たちを「ファン・ユーザー」と心の中で捉える、位置づける
    との考えは、いいですね!

  2. ありがとうございます。単なる営業担当と付き合っているというのではなく、「ファン・ユーザー」との出会いと考えることで、ワクワクする関係をつくることができ、新たな世界が開けるのではないかと思います。

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