第547号『花を咲かせよう』

【冬の陽射しに寒椿の赤が似合う】
【冬の陽射しに寒椿の赤が似合う】

1月2日がボクの誕生日。
「バースディ・ブルース」とでも言いたくなるような花のない誕生日。
なにしろ、1月2日という日は年越しの高揚感もなければ、元旦の華やかさもない。

全てが終わった後の静寂の中で、友達に囲まれることもなく(冬休みだし、三が日
だし)、おせちの残りと、お年玉を兼ねた誕生日プレゼント、ケーキ(ケーキ屋さん
もお休みでお店も開いていない)にロウソクを立て吹き消したこともない。
なんとも不運でブルーな誕生日だと思って生きてきた。

今年のバースディはちょっとうれしい異変が起きた。
朝PCを開くと、100通ちかいメッセージが着ていた。
なにごとかと、見てみるとFacebookを通してたくさんの方々から、お祝いの言葉を
いただいた。
これまでになかったことだ。
Facebookの威力は凄いと思った。
ともあれ、お祝いされることは嬉しいものである。

さて、年もあらたまり誕生日もむかえ初心に返る。

世阿弥が60歳を過ぎて書きあげた、能の芸術論『花鏡』にこう記されている。

しかれば、当流に、万能一徳の一句あり
初心忘れるべからず
この句、三箇条の口伝あり
是非の初心忘れるべからず
時々の初心忘れるべからず
老後の初心忘れるべからず

人生には、いくつもの初心がある。
若い時の初心、人生の時々の初心、そして老後の初心。
それらを忘れてはならないと。

「初心」とは、これまでに経験したことのない事態に対応する方法であり、試練を
乗り越える時の、戦略や心構えのことである。

加齢という事実と、その限界の中でどうやってそれを乗り越えていくのか。
老いに向かって生きていく中で、その時々の工夫をし、自分なりの花を咲かせなさい。

老木に咲く花こそ、凛と輝く。
そう、世阿弥老師は諭している。
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あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

4月からファンサイト有限会社は13期をむかえます。
そして、年初に考えたことです。
ファンサイト有限会社は「第2創業の時」ではないか、と。

理由は3つ。

1.企業サイトのなかにファンサイトを位置づけることは、いまや決して特殊なもの
ではなく、むしろ必須(企業にとって顧客接点として標準装備があたりまえ)なもの
になっている。

2.ファンサイト構築のためのスキルをもつスタッフが育った。
ファンサイトは少数精鋭集団である。
少数精鋭とは優れた少数を集めるということではなく、少数でやり抜くためには、精鋭
にならざるを得ないということを理解したスタッフが集まっている。

3.昨年末、PC、プリンター等、次々に機器が寿命を迎えた。7年前浜町アトリエ開始時
に購入したものである。
この、買い替えをなんとか完了した。ほぼすべての機材を刷新し、スタートすることが
できた。

もちろん、課題も山積している。しかし、なんだか先に光が見える。
皆さまと、これからもワクワクするようなお仕事ができるよう精進していく覚悟です。
2014年のファンサイトも引き続き、ご贔屓のほどよろしくお願いします。

ファンサイト有限会社 代表取締役 川村隆一

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