怒濤の三日間が終わった。
先週、10日から12日まで東京ビックサイトで開催された「第49回スーパーマーケット
・トレードショー」に参加した。
来場者数84,614名。
バイヤーや業界関係者の方々との名刺交換の数も、優に100枚を超えた。
今回の出展のきっかけは、全国からこだわりの食材を集めている五味商店と、ファ
ンサイトが運営する(お料理教室の先生方111名を中心とした)ファンコミュニティ
サイト「andparty」との、商品開発コラボレーションがご縁となった。
五味商店が中心となり、全国から集まった味噌、醤油、お出汁などの食材を生産
する参加企業80社。
値段は少し高いが、どれも自信を持って味わえるものばかり。
ただ規模が小さく、うまく流通にのせることが出来ず、苦しんでいる会社が多い。
それでも、自分たちの食やもの作りに対する考え方を愚直に守り通している。
この三日間で、ボクは確信したことがある。
大量生産し、安く売るのが当たり前の時代。
「他店より、1円でも安くします」
「赤字覚悟でのセールです」
「エブリディ・ロー・プライス」
「激安!」
安くすることが、あたかも「正義」のように聴こえてくる。
しかし、ボクは安売りは「悪い」ことだと思うようになった。
なぜなら、誰もしあわせにならないから。
しあわせにならないばかりか、モノを作る喜びを失わせ、結果的に社会を疲弊させる。
あえて言う、安売りは正義ではない。
お客は別に安い商品が欲しいわけではない。
高い商品を買う理由が見当たらないから、安いほうを買うのだ。
大切なことは、しっかりと価値とその商品が生まれた背景や物語を伝えること。
小さくても、良いものを丁寧に作る人たちをもっともっと応援したい。