シーズン最初のレース、『2015世界トライアスロンシリーズ横浜大会』が、日曜日に開催さ
れる。
昨年に続き、2度目の出場。
30代前半にトライアスロンと出会い、幾つかのレースに参戦していた。
しかし、50歳で起業し、60歳で再開するまで、まったくトライアスロンから遠のいていた。
仕事・仕事・仕事で、それどころではない、といった状況だった。
数年前、次男が出場したトライアスロンレースを観戦し、再び火が着いた。
楽しそうだと思った。
日々、息詰まるような気分でいる自分に比べ、レースに参加している人も、応援している人も
輝いているように感じた。
翌年、地元で開催したレースに参加してみた。
もちろん、それなりにトレーニングはした。
しかし、なんとかゴールはしたものの、スイムでパニックになるは、ランでは足が痙攣するは
と、全く良いところのないまま終わった。
思い込みやイメージが先行して、かつての経験が、ほとんど役に立たない。
いや、むしろ弊害でさえあった。
もう、トライアスロンなどできる歳ではない。
年々歳々、体力も筋力も衰えていく。
それは、誰にも止めることはできない。
このまま、諦めようとかとも思った。
しかしその思いとは裏腹に、このまま年老いていくことに抗いたい気持ちも疼いた。
でも、具体的に一体どうすればいいのか。
求めれば現れる。
トライアスロン協会が主催する講習会で「横浜トライアスロン研究所」の、滝川満弘所長
と出会った。
直感的に、この人に指導して貰おうと決めた。
そして、すべての状況を受け入れた上で、どんな方法でトレーニングに取り組むかを話し
合い実践してきた。
年初め、左足の肉離れで3週間ほど全く動けない状態になったが、それ以外ここまで大き
な怪我もなくこれたことを喜びたい。
もちろん、やり残したとも多い。
しかし、出来る範囲でのトレーニングはしてきた。
日曜日の朝、スタートラインに立つ自分の姿を想像してみる。
怖いけど待ち遠しい、ゾクゾクしてキューンとなる。
スタート合図のホーンの音が鳴り響く。
やれることはやった、後は楽しむだけ。
ボクは静かに泳ぎ出す。